しまんちゅシネマ

映画ノート

ループ(未)


2006年(米)監督・脚本:ジェフ・クルック/ジョシュ・クルック出演:ローレン・カリー・ルイス/クリス・フェリー/コディ・ダーベ/モーリーン・オランダー/ジョン・ブライリー【ストーリー】大学生のクレアはガソリンスタンドの夜勤のバイトを終え、いつものようにボーイフレンドを待っていた。しかし、ジミーのピックアップトラックを運転して来たのは別の男。彼はジミーのかわりにやって来たと言う。不安を感じながらも車に乗り込み、家まで送ってもらったクレアだったが、男はいつのまにか家に侵入しており、クレアは無惨にも惨殺されてしまう。。。というところで、クレアは目を覚ます。どうやら夜勤中に見た悪夢だったらしい。そしてクレアはいつものようにジミーのトラックを道ばたで待つのだが。。

悪夢は終わらない!! 旋律のループ!!!

■感想
今日はサスペンスホラーでございます。

大学生のクレアは自分が殺される夢を何度も何度も見るのです。夢から醒めたと思っても始まるのは、新たな恐怖。
そしてそこから、また醒める。。これは現実なのか、夢なのか。。

物語が進むにつれ、クレアは既に殺害されているということが分かって来ます。
それでも続く悪夢。

なぜ悪夢のループが終わらないのか。。

キーワードはタイトルにありました。
原題は「salvage」これは救済。キリスト教の用語の「salvation」=「魂の救済」というものに繋がるのかなと解釈しました。

死んだクレアの魂の救済? 途中までこのタイトルとの結びつきに混乱するのですが、
ラストに一気にその謎が解けました。

グロいシーンもありますが、グロさ目的で観ると肩すかしを食らうかも知れません。

わかりにくいと感じる人もいそうなので、老婆心ながらキーワードを少々(笑)。
読解に自信のあるかたは観ないでください。

【キーワード】
追体験
◆悪魔に取り憑かれた人間に魂の救済は永遠に訪れない





そういえば、いくつか伏線がはられてました。
登場人物が異常に不気味で、おかしいやら怖いやら。。でもそれも最後に納得です。

ちょっと変わったホラーをお探しの方にはお薦めです。

低予算ながら、サンダンス映画祭でも話題になった作品だとか。
あー、サンダンスが好きそうです。


★★★☆☆