遊星からの物体Ｘ

１９８２年（米）監督：ジョン・カーペンター出演：カート・ラッセル／Ａ・ウィルフォード・ブリムリー／リチャード・ダイサート／ドナルド・モファット／　　　Ｔ・Ｋ・カーター／デヴィッド・クレノン／キース・デヴィッド【ストーリー】1982年冬の南極。アメリカ南極観測隊第4基地に1匹の犬が逃げこんできた。その犬を軍用ヘリが執拗に追いライフル銃で狙い撃ちする。ヘリから降りた男は大声で何かを叫び犬を狙うい、その流れ弾が観測隊員に命中。射手はアメリカ基地のゲーリーにより射殺された。ヘリの国籍はノルウェイだった。何の理由で彼らは犬 1匹を殺そうとあれほど必死になったのだろうか。謎を解くべく、ヘリ・パイロットのマクレディ(カート・ラッセル)はコッパー医師(リチャード・ダイサート)を乗せて、ノルウェイ基地へ向かった。そこは廃墟と化していた。そこここに転がる隊員の死体。ここで何が起こったのか。

人間？　宇宙人？　偽物は誰だ！！　「遊星からの物体Ｘ」！！！ ジョン・カーペンター・ワールドへようこそ！

■感想
長年南極の氷の中に埋もれていた宇宙生物「物体Ｘ」が、蘇生し、次々に人間を襲うというホラーです。

この「物体Ｘ」が怖いのは、犬や人間など狙いをつけた生命体に侵入し、同化する。
そのため、既にＸ化してしまった人間も、見た目だけではそれと特定できないんだな、これが。
１２人いたアメリカ南極観測隊のメンバーも次々にやられていく。
残ったメンバーの誰もが、互いを信じることが出来ないっていうところが面白いですよね。

役者がみんな怪しいんだ（笑）誰もみーんな何か変！　だんだん全員エイリアンに見えちゃう。
火炎放射器を駆使してエイリアン退治をするリーダー格のカート・ラッセルも実に怪しいw
だってさー、long jones、日本語的にパッチですか？　あれに名前書くなよー！そこ大ウケ（笑）

果たして彼らは、この「物体Ｘ」の魔の手から逃れ、無事地球を救うことができるのか！！！

この映画の見所のひとつと言えるのが「物体Ｘ」のお姿ですね。
今みたいな完全CG加工じゃないのがいいです。それでも目一杯グロイですからね。
当時としては斬新だったんじゃないでしょうかね。天井に貼り付く姿なんか、ウギャー！です。
血液検査での特殊効果にも拍手を送りたいなぁ。

終わり方も粋ですね。
で、どうなの？　　っていう余韻を残してくれてるのもいいでしょ。あとの話しが膨らむ膨らむ。
そこが一番気に入ったと言っても過言ではないかな。
楽しめました。

★★★＊☆