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映画ノート

【映画】 南極物語(2006)





南極物語(2006)アメリ
原題:8Below
監督:フランク・マーシャル
出演:ポール・ウォーカーブルース・グリーンウッド/ジェイソン・ビッグス/ムーン・ブラッドグッド


【ストーリー】
アメリカ科学財団の南極基地。ここで働く一流の南極ガイド、ジェリー・シェパードはパートナーである8頭の犬ぞり犬とともに様々な困難や危機を乗り越えてきた。ところがある日、南極が記録的な天候悪化に見舞われてしまい、ジェリーらスタッフは基地から強制退去を命じられる。悪天候は予想以上に長引き・・・


リメイクシリーズ

あっちとこっちでポール・ウォーカー特集みたいになってますが、

今日は1983年製作、高倉健さん主演の『南極物語』のリメイクです。


残念ながら有名なオリジナルは未見です(汗)

allcinemaの解説によると設定は違うものの、南極にやむなく犬たちを残した人間の苦悩が描かれるというのは同じみたいですね。





 本作で南極のガイド ジェリーを演じるのがポール・ウォーカー

彼は研究目的で南極を訪れる科学者たちを犬ぞりに乗せ案内するんですね。

監督は『生きてこそ』のフランク・マーシャルとあって、雪の中の撮影はお得意なのかな。

さまざまな危険の待ち受ける南極の地。

ジェリーの仕事がいかに命がけであるかを見せる前半は緊張の連続で

それだけでも十分映画として成り立つのですけど、記録的な悪天候で基地からの撤退を余儀なくされてからは、取り残された犬たちのサバイバル・アドベンチャーとしても見ごたえのあるものになっていきます。

8匹の犬たちには名前があってキャラクターがある。
驚くことに彼らはそのキャラクターに見合った行動をとり、ドラマが生まれます。

最初はやんちゃでトラブルメーカーだったシベリアン・ハスキーの若造マックスが、サバイバルの中で勇気ある行動をとり、いつのまにかリーダーに成長している。

犬たちの勇気と優しさ、彼らの暗黙のルール
ディズニー映画だけあって、動物の世界観の描写が素晴らしすぎる。

ポール・ウォーカーは『ハリケーンアワー』でも感じたのだけど
犬と触れ合うシーンがとても自然で、本当に犬が好きだったんだろうと思わせます。それだけにこの役は適役で、南極に犬を取り残したジェリーの苦悩に観ているほうも胸が痛むほど。
だからこそ、彼が再び南極に向かう過程は祈るような気持ちになるし、救出劇に感動もひとしおでした。

登場人物たちがそれぞれに敗者復活戦ともいうべき役割を果たすのも気持ちいい。
大泣きべたべたな映画にしてないのも良かったな。
何度も観て楽しめる映画だろうと思います。これ好き。