しまんちゅシネマ

映画ノート

ヴィデオドローム


1982年(カナダ)監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ出演:ジェームズ・ウッズ/デボラ・ハリー/ソーニャ・スミッツ/レイ・カールソン/ピーター・ドゥヴォルスキー【ストーリー】カナダのトロントにある地方TV局の社長が、奇妙なビデオテープを発見した。暴力と官能に溢れた映像に、彼とその恋人は次第に虜となっていく。やがてテープに秘められた恐るべき陥穽が明らかになる……。
■感想
これは何年も前に観て、印象的なシーンは記憶にあるものの、ストーリー的にはあまり記憶に無かったんですよね。
TVでやてたので観てみました。クローネンバーグのSF/ホラーの代表作の一つです。

主演はジェームズ・ウッズ。彼は仕事仲間が海賊版で手に入れた拷問、SMビデオに恋人とともに嵌ってしまいます。
しかし、そのビデオを見ているうちに、奇妙な幻覚を観るようになり、次第に現実との区別もつかなくなる…。という感じ。

とにかくクローネンバーグの代表作というくらいだから、映像がグロい!ですよね。
ウッズの見る幻覚の世界、幻覚だから、これまた何でもありです。

生き物のように不気味にうごめくビデオテープ、鼓動するテレビ、割れる腹(鍛えた腹筋が割れるのではなーい!)等々。


当時、CGなんてあまり無い訳だから、この映像技術は凄いですよね。
物が生き物のように見えたり、意味無しにヌルヌルだったり。。この独創性は当時新鮮だったでしょうね。
一部「スキャナーズ」を思わせるシーンもありで、グロいのダメな人はここ要注意かな。

このお話、妙なビデオばっかり観てたら、人格も崩壊され危ないよ!という戒めなのかと思ってたんだけど、、
結局ウッズはこの「戒める団体」をやっつけてしまうんですよね~。

私的には戒めとまとめてもらったほうが理解しやすかったんだけど。。
ま、クローネンバーグは私の理解なんて求めてませんよね^^>"

最後、ウッズが肉体を捨て求めようとした世界。
そこに何があるのか、私には知る由もありません。

恋人ニッキを演じたデボラ・ハリーのエロさもポイントかな。



★★★*☆