しまんちゅシネマ

映画ノート

SF/ボディスナッチャー


1979年(米)監督:フィリップ・カウフマン出演:ドナルド・サザーランドブルック・アダムスレナード・ニモイジェフ・ゴールドブラムヴェロニカ・カートライト/アート・ヒンドル/レリア・ゴルドーニ/ケヴィン・マッカーシードン・シーゲル【ストーリー】とある街に突如現れた見知らぬ植物。ある日その植物を持ち帰ったエリザベス。ところが翌朝、エリザベスは同棲中の恋人の異変に気付く。不安を覚えるエリザベスは同僚であるマシューに相談するが、その頃、すでに街は感情をなくしたように見える人々で溢れていた。。
■感想
1956年に製作されたドン・シーゲル監督のSF「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」のリメイク版です。
昨年さらにニコール・キッドマン主演の「インベージョン」としてリメイクされていましたね。

この1979年版は、過去に何度か観たことあったんですが、どうしてもラストを思い出せなくて今回再見しました。

冒頭、地球外の宇宙からやってきたと思われる謎の植物が繁殖を始めるシーンに、言いようのない不安を感じます。
この時代からすでにこういうSFXって使われてたんですね。

主演はキーファー・サザーランド
公衆衛生調査官のマシュー(サザーランド)の周囲の人間が、次々に侵略者と入れ替わっていくという恐怖を描きます。
地球外生命に乗っ取られた人間は、一見まったく普通の人間と変わりなく、何か変だ、と思っているうちに
気付けば街には侵略者たちがいっぱい溢れていたのです。

マシューは、密かに愛する同僚のエリザベス(ブルック・アダムス)とともに生命体の謎に迫り、
その魔の手から逃れようとするのですが…彼らの運命やいかに! というお話。

原作が一番評価されてるのでそれを観てみたいですが、このキーファー版も結構恐かったです。

何者かから逃げ惑い、街を走る人たち。周囲で明らかに何かが変わりつつあると感じながらも実態がつかめない恐怖。
サスペンスフルな演出にかなりドキドキさせられました。生命体が人間を乗っ取るさまも実に不気味です。

大昔、我々人間も、実は地球外生命体で、この映画のような方法で猿人の身体を乗っ取り、地球に棲息するようになったんじゃないか…なんて考えてみたり(笑) ダ―ウィン先生に叱られますかしら。

でもね、いつまた新しい侵略者がやってくるとも限らないわけで…。
最近あの人、ちょっと変?なんて人が増えて来たら要注意です。 
でもついに大半が乗っ取られてしまったら、結局はマジョリティが世界を支配するようになるのですよね。
思想に置き換えたらちょっと恐いものがありますね。

あ、昨日「猿の惑星」観たから、どうも頭がまだそっち気味みたいです(爆)

ラストは衝撃的でした。うわーーー、そう来るか、ですよ(泣)
夢に出てきそうですもん、キーファーパパ。



最後に出て来たタクシードライバーはオリジナルの監督さんのドン・シーゲルだったようです。

★★★*☆