しまんちゅシネマ

映画ノート

スターリングラード


2000年(アメリカ/ドイツ/イギリス/アイルランド)監督・脚本・製作:ジャン=ジャック・アノー原作:ウィリアム・クレイグ出演:ジュード・ロウジョセフ・ファインズレイチェル・ワイズボブ・ホスキンス/ガブリエル・トムソンエド・ハリスロン・パールマン/ロバート・スタッドローバー/エヴァ・マッテス/マティアス・ハービッヒ【ストーリー】1942年9月。ナチス・ドイツの猛攻にさらされ陥落寸前のスターリングラード。そこへ送り込まれた新兵ヴァシリ。敵の銃弾が降り注ぐ中、死体に紛れて反撃の機をうかがっている時、同じように身を潜めていた青年と出会う。青年政治将校ダニロフのライフルを借りたヴァシリは驚くべき正確さで敵兵を次々と仕留めていった……。

黒く塗りつぶせ! ジュード・ロウ

すでに塗りつぶしてましたが、忘れている部分も多く、久しぶりに観直しました。

監督は「薔薇の名前」のジャン=ジャック・アノー
第二次大戦の伝説のスナイパーの極限状況における愛と苦悩を描いた戦争ドラマです。

個人的に、ソ連軍を主役に据えた戦争映画を観たのは、これが初めてだと思います。

舞台はナチス・ドイツの猛攻にあえぐスターリングラード
陥落寸前のソ連軍に必要だったのは、国民、そして軍の士気を高める戦場のヒーロー。
天才的な射撃の腕前の新兵ヴァシリ(ジュード・ロウ)は実在した狙撃兵だったんですね。

激しい空爆で始まるシーンはかなりの迫力。
そして見せ場は勿論ヴァシリをしとめるためドイツからやって来た狙撃の達人、ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)との対決。
静かな緊張感が持続し、静と動のコントランスを見事に作り出していました。

ヴァシリを演じたジュード、この辺りから彼の渋さが増して来ましたよね。
美しい顔。鋭い眼光で敵を狙う姿は素敵すぎます。
戦場でのストイックさに反し、普段は素朴で可愛らしさのある青年。この映画のジュードはひと粒で二度美味しい感じw
そしてさらに美味しいのは、すっぴんでも可愛いレイチェル・ワイズとのロマンス!!
これがなんともロマンティックなんですよね~。


同じくレイチェルに恋い焦がれる青年政治将校ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)の苦悩も悲しいですが、相手がジュードじゃ仕方ない。。


途中、どういう戦闘状況なのかがよくわからないまま、静かな攻防が続くシーンが長いと感じましたが、
後半はロマンスとしても、エド・ハリスとの対決も見応えがありました。

実際ヴァシリさんは終戦後、映画の台詞で彼が将来の夢として語る工場にお勤めできたようで、それも良かったなぁ。


素敵なジュードに再会できて大満足の一本!!



★★★★☆