しまんちゅシネマ

映画ノート

追いつめられて


1987年(米)監督:ロジャー・ドナルドソン出演:ケヴィン・コスナージーン・ハックマンショーン・ヤングウィル・パットン/ハワード・ダフジョージ・ズンザ/ジェイソン・バーナード/イマン/フレッド・ダルトン・トンプソン/デヴィッド・ペイマー【ストーリー】ある日、国防長官ブライスの就任パーティーに招かれた海軍将校のトムは、そこでスーザンという美しい女性と出会い恋に落ちる。やがて、国防長官の部下となったトムは、スーザンの部屋で愛し合っていたところ突然ブライスの訪問を受け、身を隠す。実はスーザンはブライスの愛人だったのだ。しかし、トムの存在に感づいたブライスは嫉妬に狂った末、スーザンを殺害してしまう。そして秘書のプリチャードへ処理を託し、殺人事件としてトムがその捜査を任されることに。ところが、出てくる証拠の数々は全てトムが犯人であることを指し示していた。こうして窮地に立たされていくトムだったが…。
■感想
今週はテレビでコスナーを特集してたので、便乗します。

今日はケヴィン・コスナーのユニフォーム姿がカッコいい「追いつめられて」。

国防長官ブライスジーン・ハックマン)の愛人スーザン(ショーン・ヤング)と恋に落ちた将校トム(コスナー)。
スーザンに恋人がいることに気付いたブライスが、嫉妬に狂い誤ってスーザンを殺害。

スキャンダルを恐れたブライスの秘書が、証拠を隠滅し、
スーザンと週末を過ごした人物を犯人にしたてあげようとします。
コスナーはその調査を任せられ、次第に窮地に陥いっていきます。

スーザンのアパートを訪ねたハックマンと、アパートからすんでのところから脱出したコスナーが、
逆光の中、鉢合わせするシーンは見物。

原題は「No Way Out」。どこにも行き場がないということですね。
次々に証拠が明らかになる中、行き場をなくしペンタゴンを逃げ惑う姿が印象的ですが、
この「No Way Out」に二重の意味合いを含ませていたことに気付く驚きの結末も見所の一つです。

ショーン・ヤングってこういう殺され方多い?ちょっと「死の接吻」を思いだしました。
ハックマンでは「目撃」を思いだしましたが(笑)。


憤りと虚しさとに憂いの表情を見せるコスナー。このエンディングがいいですね。
適度なサスペンスと意外性で、なかなかに渋い作品でした。


★★★*☆