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映画ノート

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2007年(米)監督:メナン・ヤポ出演:サンドラ・ブロック/ジュリア・マクマホーン/ピーター・ストーメア

ハロウィンホラー祭り 第6弾 夫は死んでるのか生きてるのか『Premonition』

■感想
まだはっきりした公開情報はありませんが、サンドラ・ブロック主演の『Premonition』のご紹介です。
Premonitionは予感、予兆といった意味があります。

幸せな結婚を経て、可愛い二人の女の子にも恵まれ、日々忙しく過ごすリンダ(サンドラ・ブロック)のもとに
ある日、夫の事故死の報せが届きます。
呆然と悲しみにくれるリンダでしたが、翌朝、目を覚ますと、なんと死んだはずの夫ジム(ジュリア・マクマホーン)は普段と変わらぬ様子でコーヒーを飲んでいるのです。
混乱しながらも、夫の死は悪夢だったと自分に言い聞かせるリンダ。
ところが翌日目覚めると階下には黒服の人々。ジムの葬儀に親戚が集まっているのです‥。



不思議な話しでしょう。
この後もほぼ一週間、目覚めるたびに、夫のいない世界といる世界が繰り返され、
主人公は現実と悪夢(今と過去?)の間を行き来するのです。
果たして真実はどこにあるのか。それをサンドラと一緒に探す事になります。

かなりスーパーナチュラルな話しですが、この映画の言わんとする事はだんだんと見えてきます。

日々、完璧な主婦、完璧な母であろうと奮闘する主人公。夫のことは少しおざなりになっていたのかもしれません。
すこしずつ二人の間の空気が冷めている事も感じるある日、「夫の死」に直面したとしたら‥。

果たして自分は良い妻であったかと悩み、苦しむ事になるでしょう。

映画の中で、神父が主人公に話して聞かせる言葉の中に、この映画のテーマがあり、
人生をどう生きるか、自分自身も振り返りたくなる思いでした。

主題を含め、決して悪い映画ではありません。
かなりスーパーナチュラルな展開に一体どうなってるんだろうと、ずっとひきこまれるのも確か。
でもその謎の部分の説明がはっきりしたものでないので、ちょっと不満に感じるかもしれません。

加えてこのラストがどうも‥。この結末には賛否両論あるところでしょうね。

この映画、ロットントマトで8%という酷評。理由が分りました。
感情的にこのラストを許せないという人が多いと思うのです。私もそうですが。

オリジナルの脚本ではラストが違ったようですが、それではあまりにハリウッド的ということで、あえてダークな結末にしたようです。
オリジナル通り製作されていたら視聴者の感情を害す事もなかったでしょうね。

ただ映画的に見て、この評価ほど悪くはないということを付け加えておきますね。

日本でも公開あるのかなぁ。散々な評価を受けそうな気もしますが。。。



★★★*☆