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映画ノート

羊たちの沈黙


1990年(米)監督:ジョナサン・デミ出演:ジョディ・フォスターアンソニー・ホプキンス/スコット・グレン/テッド・レヴィン/アンソニー・ヒールドケイシー・レモンズ/ダイアン・ベイカー/ブルック・スミス【ストーリー】女性を殺害しその皮を剥ぐという猟奇事件が続発。捜査に行きづまったFBIは、元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターに示唆を受けようとする。訓練生ながらその任に選ばれたクラリスは獄中のレクターに接触するが……。

プチプチ・サイコ祭り第一弾 5/5! やっぱり最凶レクター博士羊たちの沈黙

■感想
さて、いよいよサイコ祭り第一弾の最終日。トリを飾るのはやっぱりこの人、ハンニバル・レクター博士でしょうね~。
皆さんからのコメントの中でも最凶サイコに彼を選んだ方が一番多かったです。

女性の皮を剥いだ死体が相次いで発見され、この異常な猟奇殺人の犯人探しに行き詰まったFBIが、
天才精神科医でありながら、人食家の殺人鬼で囚われの身になっているレクター博士アンソニー・ホプキンス)から犯人に繋がるヒントを得ようとします。レクター博士接触する訓練生クラリスに扮するのがジョディ・フォスター

この年のアカデミー授賞式をTVで観ていて、次々にタラタタタララ~の陰鬱なテーマ曲が流れ、驚いたのを記憶してます。
なんとこの年、作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞という主要部門を独占の快挙だったんですよね~。

今回久しぶりに本作を観直しましたが、やっぱり面白い。
同じような作品は後にいくつか制作され、ちょっと記憶が混同してる部分がありましたが、やはりレクター博士の存在感と
後半、クラリスが犯人と接触し、暗闇の中で対決するその緊張感は群を抜いて素晴らしく、他の追随を許しません。



若いジョディ・フォスターの聡明な美しさも印象的でした。
レクター博士に、まるで丸裸にされるように過去のトラウマを暴かれていくところも観応えがありましたね。
正直、タイトルになぜ「羊」がでてきてるのかも忘れてましたので、今回観直して良かったです(笑)

そして、やっぱり凄いなぁと唸ってしまうのがアンソニー爺ですわ~。
目が普通じゃない!(笑) 瞬きをあまりしないから恐いのか、、とにかく人の心を見透かすよう。
そこにすっと立ってるだけで、恐さを醸し出すのですから、いやはや、凄い人です。

犯人のバッファロー・ビルは実在した3人のシリアル・キラーのキャラクターをミックスしているのだとか。
鏡の前で、、のシーンに今回あらためて驚いたのですが、あれはお股に挟んでるの?(≧∇≦) 

・・・失礼しました。他の出演者も見事でした。
監督のジョナサン・デミは次に『フィラデル・フィア』を撮っています。ノリにノッてる時期だったんですね。

FBI捜査官としてジョージ・A・ロメロ監督もカメオ出演してたのは後で知りました。どの人だったのかしら。。


演技者、サスペンスとしてのストーリー展開、雰囲気とどれをとっても上出来の作品でした。
ラストが次の展開を臭わせる不気味なものだっただけに、クラリス役をジョディ・フォスターに続投して欲しかった。。



★★★★*