しまんちゅシネマ

映画ノート

ヴァージン・スーサイズ


関連映画祭り 9本目!

今日は『ヴァージン・スーサイズ』でっす。
昨日の『ノウイング』とhがどんな繋がりかわかります?
そう、監督のソフィア・コッポラとニコラス君のコッポラファミリー繋がりでした!
1999年(米)監督:ソフィア・コッポラ出演:キルステン・ダンスト/ハンナ・ホール/ジェームズ・ウッズキャスリーン・ターナージョナサン・タッカー   ジョシュ・ハートネットチェルシー・スウェイン【ストーリー】美しくてかわいく、それでいてどこか謎めいたところのあるリズボン家の5人姉妹。ヘビトンボが、美しい郊外の街を覆いつくす6月、そんな5人姉妹の末妹セシリアが聖母マリアの写真を胸に抱きながら、剃刀で腕を切った。一命はとりとめたものの、彼女は数日後、自宅で開かれたパーティーの最中、窓から身を投げて命を落とす。
■感想
ソフィア・コッポラの監督デビュー作です。

美しいリズボン家の5人姉妹。
末っ子のセシリアが、ある日窓から身を投げ、自らの命を絶つ
そして残された姉妹たちも やがて‥。

少女らの面影をかき集め、リスボン姉妹に何が起こったのかを 少年たちの回想の形で描きます。

映画を最後まで観たところで、答えが見つかるというワケではないけれど
深い森の中に閉じ込められたような、少女たちの息苦しさのようなものは感じます。

お父さん役にジェームズ・ウッズ
決して厳しすぎるという訳ではないけれど、一家に自分以外は全員女。
家の中に好きな飛行機の話をする相手もいない、年頃の娘のことは自分の範疇じゃないから妻任せ。
そんな大人になりきれない、大人。

お母さんにキャスリーン・ターナー
彼女も娘たちを愛しているのだけど、とにかく自分の管理下にないと気が済まないタイプなのかな。
玄関ホールに飾られた、娘たちのものと思われる、お揃いの5足の小さな靴をディスプレーしてるところにも
そんな思いが見え隠れ。
オールドファッションなお母さん。この頃、キャスリーン・ターナーどしたのってくらい太ってますね。

勿論原因はこの両親だけにあるワケではないでしょうね。



秘密の花園的な美しい少女たちのどこか虚ろで儚げな日常。
(長女はちょっと‥でしたけど^^;)
まるで少女マンガのような瑞々しさで描きあげたソフィア・コッポラらしい感性が光っています。
でも挿入されるBGMといい、閉ざされた空間の少女のエロティシズム漂う雰囲気といい
ピーター・ウィアー監督の『ピクニックatハンギング・ロック』に通じるものを感じますね。



姉妹の中では、やはりキルスティン・ダンストがダントツに魅力的。
そのキルスティンをものにしようと頑張る、学園一のモテモテボーイにジョシュ・ハートネット

うーん、カッコいいんだけど髪型がダメだわ~。
えっと、今回はニコラス君とのヘタレ髪型繋がりだったっけ?

挿入されるポップな音楽もナイスです。
雰囲気が好きな作品でした。


★★★*☆