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映画ノート

ウェイクアップ!ネッド


1998年(イギリス)監督:カーク・ジョーンズ出演:イアン・バネン/デヴィッド・ケリー/スーザン・リンチ/ジェームズ・ネスビット/フィオヌラ・フラナガン   モーラ・オマリー/ロバート・ヒッキー【ストーリー】南アイルランドに浮かぶ小島の村タリーモア。のどかなこの村に住む老人ジャッキーは、地方紙を見て村の誰かが宝くじに当たったことを発見する。おこぼれにあずかろうと考えたジャッキーは、親友のマイケルを誘って当選者探しを始める。

「今週の注目映画」で人気でしたシリーズ 7本目!『ウェイクアップ!ネッド』

■感想
小さな村で起こった宝くじをめぐる大騒動を描いたコメディです。

アイルランドに浮かぶ小島の村タリーモアは住民52人の小さな村。

村の老人ジャッキー(イアン・バネン)は、ある日新聞記事で村の誰かが宝くじに当たったらしいことを知る。

当選者は誰?誰? 知りたくて仕方ないけど、村人の誰もそんなそぶりを見せない。
なんとか探り出したいジャッキーは親友のマイケルじいちゃん(デヴィッド・ケリー)と一緒に
村の宝くじ常連者を招いて、チキンパーティまで開き探りを入れる、が、どうにも該当者が見つからない。
いやまて、チキンが一つ余ってる。今日のパーティに来なかったのは‥!!!

なーんて感じで、その日パーティを欠席したネッドじいさんのところを訪ねるのだけど
なんとこのじいさん、当選くじを握りしめたまま、昇天してたんですね。

天涯孤独の当選者が死んじゃったら、賞金はどうなる?無効になってはネッドが浮かばれないとばかり
そのくじをねこばばし、村のみんなで分け合おうと、とんでもない計画に出る。
村人たちの運命やいかに~というお話。

ま、ちょっと犯罪?wなところはあるんだけど、これがなんともほのぼので、いいお話なのです(笑)



過疎な村が舞台なので、登場人物はお年寄りが大半。
彼らにとっては死がとっても身近なんですね。
だから、この宝くじをどうすることをネッドは望んでいるかと考えるところも
ねこばばの勝手な都合というだけでない、深さがあるわけ。

あるお葬式でジャッキーが親友に向けてスピーチするシーンはウルウルものです。
いかに友を愛しているか、彼らが長い人生をともに歩いて来たお年寄りだからこそ感慨もひとしお。
スピーチを聞くマイケル爺ちゃんの瞳に涙がたまってるのを私は見逃しませんでしたよ~。
マイケルじいちゃん(爆)↓



村人たちのキャラもいいのです。
彼らのロマンスなど、ちょっとしたエピソードを交え
時にどたばた、時にハラハラしながらの大騒動ですが、とにかく温かい気持ちになります。
ま、中には不幸になる人もいたりしてw
ラストは結構ブラックで、ありゃーー(*>∀<*)って、なりますが
そのメリハリも最高(笑)

お葬式の席や宴の席、様々な場面で流れるアイリッシュケルト音楽がこれまた素敵!

これは次回放送あったら保存版にしちゃうよ。お気に入りの一本になりました。


★★★★*


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