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映画ノート

ジンジャー・スナップス


2000年(カナダ)監督:ジョン・フォーセット出演:エミリー・パーキンス/キャサリン・イザベル/ミミ・ロジャース/クリス・レムシュ/ジェシー・モス【ストーリー】16歳のジンジャーは、妹と森に入ったとき、奇妙な獣に襲われ傷を負う。傷はすぐに良くなるが、ジンジャーの身体と行動に異変が起きてくる。

ハロウィン・ホラー祭り 6本目 狼少女『ジンジャー・スナップス』

■感想
狼男ものってジャック・ニコルソンの『ウルフ』や『狼の血族』くらいしか観てなく、全然詳しくないんですが
調べてみると結構たくさん映画になってるんですね。

本作はある日狼(と思われる生き物)に襲撃された少女が少しずつ狼に変貌していき、人を襲うというもの。
襲われた人間もやはり同じように狼に変わっていくのはヴァンパイアの仲間みたいなもんですね。



16歳のジンジャーと15歳の妹ブリジットは偽装死体のシーンを演出し、写真に撮るのが趣味という変わった姉妹。
毎日が退屈で、周囲の人間もくだらない。
常に二人一緒に行動し、姉のジンジャーはいつか二人一緒に死のうと契りをかわすほど死に取り憑かれている。

そんなジンジャーが狼に襲われた後、徐々に身体に変化が現れます。
不気味なシッポまで生えてくる自分の姿を怖れ、悩み苦しむジンジャー。
姉の秘密を共有し、ひた隠そうとしながらも、なんとか救う道を模索する妹。

妹とともにジンジャーを助ける道を探ろうとするのがドラッグの売人をする男の子だったり
ミミ・ロジャース扮するお母さんが、一見物わかりが良さそうで、ちっとも娘を理解していなかったり
父親の存在感がまるでなかったり、、
おそらく多くのティーンが共感できるであろう背景も上手いところでした。



ジンジャー役のキャサリン・イザベルはスタイル抜群でビジュアル的にグッド。
狼が出てくると途端に白けることが多いけど、本作はCGをあまり使ってない割にはそこそこの映像を見せてくれます。


どうしてもジャンル的にB級との扱いになりがちなモンスターものを
思春期の姉妹の孤独と憂鬱、死への憧れなど、ティーン特有の物語に絡め
どこか淡く敗退的な空気感を持ってる点で、とても面白いと感じた作品でした。音楽もいいですよ。


★★★*☆




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