しまんちゅシネマ

映画ノート

スペル


2009年(米)監督:サム・ライミ出演:アリソン・ローマンジャスティン・ロング/ローナ・レイヴァー/ディリープ・ラオ/デヴィッド・ペイマーアドリアナ・バラーザ/チェルシー・ロス/レジー・リー

ハロウィン・ホラー祭り9本目 ウェルカムバック! サム・ライミ『スペル』

■感想
サム・ライミ話題の最新作です。

銀行のローン・デスクで働くクリスティン(アリソン・ローマン)は昇進のチャンスを目前にし
上司に「仕事ができる」ことを証明する必要に迫られていた。
そんなある日、ジプシー風の老婆が家のローンの延長を申し込んで来たが、クリスティンはこれをきっぱり断る。
逆上した老婆はその場で取り押さえられるが、その夜仕事を終えたクリスティンを駐車場で待ち伏せ襲って来た。
クリスティンの逆襲にあいながら、老婆は呪いの言葉を口にする‥。

いや~、これは面白かったです。

主人公のクリスティンは仕事もまじめにこなす、心優しい女性。
もしも主人公が昇進のチャンスを目の前にしていなかったら
そしてその日、ライバルの仕事仲間が上司に取り入る様を見ていなかったら
彼女は老婆にローンの延長を許可したことでしょう。

タイミングが悪い。。そんな簡単な言葉で終らせないのがサム・ライミ^^;
ローンの延長を拒否したことで老婆に逆恨みされることになるクリスティンを
これほどの恐怖が襲うことなど誰が予測したことでしょう。
なんとも理不尽です。



老婆に呪いをかけられてしまうクリスティンが体験する怒濤の3日間
ラストシーンまでの99分、何度飛び上がりそうになったことか(*>∀<*)

無駄のない仕上がりは洗練された感じはするものの、
そもそもこの作品は『キャプテン・スーパーマーケット』の後に脚本が書かれていたらしく
映像的にも『死霊シリーズ』を彷彿とさせるところがあるんですね。
老婆なんて死霊も真っ青ですからw
久々サム・ライミが帰って来た感じで、ホラーファンには嬉しい作品だと思いますよ~。

主人公クリスティンを演じるのは『マッチスティック・メン』でニコケイの娘を演じたアリソン・ローマン
恋人役にジャスティン・ロングです。


主人公は、呪いから抜け出すことができるのか!
恐怖の3日間一緒に体験しちゃってください。

しかし邦題はいただけないなぁ。

日本公開は11/6~です

★★★★*