しまんちゅシネマ

映画ノート

奇蹟の輝き


クリスマスが近づいてきましたね~。
ってことで、そろそろクリスマス特集おっぱじめようと思います。

クリスマス映画の定番って、やっぱりクリスマスを背景にしたものが多いのだけど
その本質を考えたら、背景はどうでもいいかなぁって思います。

家族が集い、恋人が肩を寄せ合う
一年で一番、愛を確認する季節、それがクリスマス。

なので、今回はテーマを「クリスマスに愛を」とし、愛を感じる映画を特集したいと思います。
なかには、これってクリスマス向きじゃないし、、というのもあるはず。
だって観てないから判らないし(笑)
そんなですけど、クリスマスまでよろしく~!!

ということで一本目はこちらから。
1998年(米)監督:ヴィンセント・ウォード出演:ロビン・ウィリアムズ/アナベラ・シオラ/マックス・フォン・シドー/ロザリンド・チャオジェシカ・ブルックス・グラント/ジョシュ・パドックキューバ・グッディング・Jr
■感想
いきなりこれクリスマス向きじゃないだろと、おしかりを受けそうなところから始まっちゃいます(笑)

ロヴィン・ウィリアムズ演じる医者のクリスと画家のアニー(アナベラ・シオラ)は運命の出会いから愛を育み結婚。二人の子供に恵まれ幸せな日々を過ごしているのですが、ある日子供二人を事故で亡くしてしまいます。
悲しみも癒えない頃、今度は夫までもが事故で死ぬ。。

悲しみのどん底の妻を魂となった夫は見守るしかないのだけど、
妻は耐えきれずに自らの命を絶ってしまうんですね。

早々に登場人物がみんな死んじゃってどうするんだって感じなんですが、
この物語の舞台はあの世なのね。

美しく幻想的な天国で家族との子供たちとの再会も果たす夫は
自殺した妻は地獄に行かなければならないと知り、妻を助けに地獄に行く・・・わけです

そもそも天国だ地獄だって世界がピンと来ないのもあって
正直「なんだこりゃ」なんですよね。

丹波さんとか、あの世に詳しい人には、このとおりだよと絶賛するかもしれません。
でも日本人的には難しそう。

でもね、これあくまで「愛」を基準に観てみるのが正解のようです。

HKさんは、この映画は夫クリスが死ぬ瞬間のフラッシュバックを描いた作品だと解釈されてました。
彼は死ぬ前に楽しかった人生を走馬灯のように振り返り、自分の死により嘆き悲しむ妻が
悲しみのあまり死を選ぶだろうと考える。
たとえ妻が地獄に行ってしまっても、自分は地獄の果てまでも迎えにいくよ。
愛してる・・・愛してる。。

「あの世」描写は美しいものの、「ありえない」が引っかかると感動出来ません。
でも彼のフラッシュバックと考えることで、この映画の美しさは増すのですよね。



二人の出会い、困難を乗り越える過程、
そして再び、運命の出会いを果たす様子に素直に感動するんが正解でしょう。
妻を愛し慈しむ、ロヴィン・ウィリアムズのまなざしにも泣けてしまうのです。
クリスマスにピッタリ・・・かも



★★★*☆