しまんちゅシネマ

映画ノート

抱擁のかけら


2009年(スペイン)
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス/ルイス・オマール/ブランカポルティージョ/ホセ・ルイス・ゴメス/ルーベン・オチャンディアーノ/タマル・ノバス
  
■感想
ペネロペ&ハビさん 結婚おめでとう~!!特番
ヤフーのニュースでペネロッピーの結婚を知りました。
ペネロペが俳優と結婚・・・   俳優って?
勿論長年お付き合いのあったハビさんことハビエル・バルデム(笑)
見出しに文字制限あるのは分かるけど、俳優って(笑)
オスカー俳優だし、本年度は『Biutiful』(原題)でカンヌ男優賞も制したのにねw
二人の初共演は『ハモン・ハモン』でしょうかね。
イケイケハビさんとぱっつんぱっつんのペネロペでした。
 
今日は華麗な美しさに実力も兼ね備え、成長し続けるペネロペの作品『抱擁のかけら』を。
ペドロ・アルモドバル監督とは4本目の共作。
昨年度のカンヌにも出品されました。

本作でペネロペが演じるのは、富豪エルネストの愛人レナ。
レナは女優になりたいという夢を実現するためオーディションを受け、見事役を獲得。
映画監督マテオはその美しさに魅せられ、二人はやがて愛し合うようになります。
 
映画は今は盲目の脚本家ハリー・ケーンとして生きるマテオの姿を描きつつ
過去を交錯させ、彼に何が起こったのかを解き明かしていくつくり。

見えてくるのはドロドロの愛憎劇。
スペイン語の原題の意味は分からないのですが、英題『BROKEN EMBRACES』は
「壊された抱擁」といったところでしょうか。
個人的には『抱擁のかけら』という邦題が凄くいいなと思いました。
その「かけら」が破かれた写真のピースに繋がると感じるシーンでは泣けちゃいましたね。

映画は15年間封印してきた哀しみに立ち向かい、
かけらを紡ぐように過ぎし日を振り返り、空白を埋めていくお話。
「かけら」はフィルムとしても紡がれていくんですね。
と書いても意味分かりませんね。すみません。
 
監督の映画愛が見事に作品に反映されているとも感じます。
相変わらず、オカマ登場率が高く、アルモドバル監督の作品を観ると
スペインの男性の半分はゲイなのかと思っちゃいますが(笑)
 
おっと、書き忘れるところでした。
この作品のペネロペはまた美しい~です。
バレーボールのようなお胸も披露してくれますし。
しかし、こんなペネロッピーを妻にしちゃったハビさん、狂い死にしないか心配ですw
 
ちなみに映画の中で脚本家マテオがディエゴと共同執筆しようとしてる『献血ステーションを経営する吸血鬼』の映画マジで面白そうなんですが、誰か本当に映画にしてくださいw
 
狂おしいほどの愛の日々
切ないですが、未来に向けては暖かさを残すところは監督らしいところですね。
好きな作品でした。