しまんちゅシネマ

映画ノート

メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書<未>


2009年(アメリカ)
監督:シェリル・ハインズ
出演:メグ・ライアン/ティモシー・ハットン/ジャスティン・ロング/クリステン・ベル
【ストーリー】
マンハッタンで敏腕弁護士として働くルイーズは夫のイアンと別荘で休暇を過ごす約束をしていた。ルイーズは夫を驚かせてやろうと、予定より1日早く別荘に着く。玄関を開けると床一面に花びらが。しかし、喜びのあまり舞い上がるルイーズにイアンは何と離婚をつきつけるが…。 (「Oricon」データベースより)
■感想
男はなぜ浮気をするのか、夫婦の気持ちが離れてしまうのはなぜ?
夫婦間の問題を、メグ・ライアンティモシー・ハットンがベテランの貫禄で描き挙げる
ちょっとビターなラブコメ。日本未公開、DVDスルーとなってますね。
 
脚本にエイドリアン・シェリー
『ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた』で監督デビューした後、2006年に強盗に殺害された方ですね。
彼女が生きていたら、この作品も彼女が監督したかも。エイドリアン・テイストの作品と言えるかもしれません。
エンドロールにエイドリアン・シェリーに捧げると出ました。
 
さて、メグ・ライアンが演じるのは40代、結婚13年凄腕弁護士ルイーズ。
子供はなく、夫と仲良く暮らしている・・・つもり  !!
ところが夫イアン(ティモシー・ハットン)は、浮気相手とパリに発つことを決め
アメリカでの最後の一夜を恋人と別荘で過ごすため、いそいそと部屋にバラを飾りまくっていたのです。
 
一日遅れでやってくる妻ルイーズに、簡単な別れの手紙をしたためるイアン
ところが、妻は夫を驚かそうと一日早くにやってきたからさぁ大変!
愛人も到着し修羅場が訪れるのですが・・・というお話。
 

ティモシー・ハットンこんな状態でトイレにくくりつけられるしw
ドタバタにかなり笑った!
でもね、結構泣かされた
妻が何も知らないうちに、夫の気持ちが離れてるなんて悲しすぎる
でも夫婦間の不協和音というのは、いつのまにか生じていたりするもので
きっと誰もがひとつ二つは経験する普遍のものだと思うのね
メグを売りにした邦題はちょっとへんてこだけど、原題は『SERIOUS MOONLIGHT』
月明かりの中、夫婦がお互いの気持ちをみつめなおすところからきたのだと思います。
 
 
映画的に都合よすぎな点もあるけど
私としてはメグに共感したし、ほろ苦さがたまらない作品でした。
ラストシーンはちょっと物議を醸すかもしれません(笑)