しまんちゅシネマ

映画ノート

マグノリア


1999年(アメリカ)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ジェレミー・ブラックマン/トム・クルーズ/メリンダ・ディロン/フィリップ・ベイカー・ホール/フィリップ・シーモア・ホフマン
ウィリアム・H・メイシー/ジュリアン・ムーア/ジョン・C・ライリー
【ストーリー】
死期を迎えた大物プロデューサー、彼と確執のある息子、プロデューサーの妻とその看護人、ガンを宣告されたTV人気司会者、彼に恨みを持つ娘、娘に恋する警官、過去の栄光にすがる元天才少年など、LAに住むさまざまな人間たちの24時間を描く(allcinemaより)
■感想
ベルリン特集 3本目!
 
我が家のテレビのローカルニュースで
近所のハイウェイエイがトム・クルーズの映画撮影のため、一時通行止めになったと伝えてます。
『ミッション・インポッシブル4』でしょうか。トムちん、頑張ってるのね。撮影現場観たかったなぁ。
 
今日はそんなトムちんがカリスマセックス伝道師(?)を演じた『マグノリア』を観ました。
1999年のベルリン映画祭で、監督のポール・トーマス・アンダーソン金熊賞を受賞した作品ですが、
じゅりさんちでも話題になってて、気になってたんだけど・・・
なるほどね~w 白ブリーフ姿のトムちんにもぶっ飛びましたよw
まだ若くギラギラだけど、ちょっと『トロピックサンダー』のもじゃもじゃプロデューサーに通じるものがありますよね(笑)
 
最初はばらばらだった登場人物が、少しずつ繋がってくると
そこに、さまざまな悔いや、怒りの対象が見えてきます。

トム・クルーズのパフォーマンスに最初は笑ってしまったけど
彼は怒りを抱え生きてきた「息子」(・・あ、そっちの意味じゃなくて^^;)を
見事に演じ、最後は泣かせてくれました。
 
どんなに憎んでも、心の底では愛を求めている。それが親子です。
凍りついた心を溶かすのに、全くの他人が力を与えることもあるんですね。
この映画でそんな力になったのがジョン・C・ライリー演じる警察官と
フィリップ・シーモア・ホフマンが演じる看護師
そして・・・カエル?!@@(笑)

どこかファンタジックな演出で
生々しい人間関係の確執を描き、最後には温かく昇華させる
監督の手腕はお見事です。
 
時には赦すことも必要
心の中でハッとする人もいるかもしれません