しまんちゅシネマ

映画ノート

男と女

 

1966年(フランス)
監督:クロード・ルルーシュ
出演:アヌーク・エーメ/ジャン=ルイ・トランティニャンピエール・バルーヴァレリー・ラグランジェ
【ストーリー】
スタントマンの夫を事故で亡くした脚本家のアンヌは、娘を寄宿学校に預け、パリで一人暮らしをしていた。ある日、娘に会うために寄宿学校に行った帰り、パリ行きの列車を逃してしまう。そんなアンヌにジャン・ルイという男性が車で送ると申し出た。ジャン・ルイも同じ寄宿学校に息子を預けており、また、妻を自殺で亡くしていた。
フランス映画祭り 3本目
■感想
はぁ~、ため息
どうしてこういう映画を今まで見逃してきたかなぁ。
フランシス・レイのダバダバダ~のスキャットに乗せて綴られる大人の恋
クロード・ルルーシュ監督(←お名前から素敵)の最高傑作なのだとか。
堪能いたしました~。
 
子供を通じて知り合ったアンヌ(アヌーク・エーメ)とジャン=ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)
互いに独り身の彼らは、次第に魅かれあいます
 
紆余曲折ありながら(すごい、すっ飛ばしw)
アンヌとジャン=ルイがついに体を重ねことになる、ホテルの一室
ところが、アンヌの頭をよぎるのは、死んだ夫との楽しかった日々
クールビューティなヒロインには、不釣合いなような、決してハンサムでもない前夫だけど
それでも彼女がどれだけ夫を愛していたかが、夫をみつめるアンヌの表情に溢れている
全体にクールなセピア色の映像が、このときばかりは色彩に満ち
ヴィヴィッドにアンヌの心を投影するんですよねぇ。
 
クー、たまらん。
 
互いに断ち切れない過去の思いに揺れる大人の恋は 
一筋縄ではいかない
それでも「幸せを求めてもいいんだよ」と、教えてくれるラストが優しい
 
 
素敵な映画でした。今更ですね、すみません(笑)
 





 

さて
プチロケ地情報

この映画の舞台となるノルマンディ地方ドーヴィル(DEAUVILLE)は
パリから北西に列車で2時間半のところにある、海辺のリゾート地なんですね。

アンヌに逢うために車を走らせる道すがらの 朝焼けのすがすがしさと言ったらなかった。
歩き方がよく似てる なんていわれてた老人と犬が散歩していたこの浜辺を歩き

映画の舞台になったホテルノルマンディに宿泊する。
あー、いつか体験したい!
 

おまけですが
ここまできたらノルマンディー地方南部サン・マロ湾の世界遺産モンサンミッシェルを訪ねるのも手
満潮時には海に浮かぶ美しい姿を見せてくれるんですって~。
私も行きたい!