しまんちゅシネマ

映画ノート

BIUTIFUL ビューティフル

 

cinema de しりとり 20回目 【び】

今日は『ふくろうの叫び』から繋がって、「び」で始まる映画
末期がんに冒された男が、愛する2人の子どものために残された日々を懸命に生きる姿を描くヒューマンドラマ『BIUTIFUL ビューティフル』
監督は『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
主演のハビエル・バルデムがカンヌで最優秀男優賞を受賞しました。
 
BIUTIFUL ビューティフル (2010) スペイン/メキシコ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ハビエル・バルデム/マリセル・アルバレスエドゥアルド・フェルナンデス/ディアリァトゥ・ダフ/チェン・ツァイシェン/アナー・ボウチャイブ/ギレルモ・エストレヤ
 
■感想
ウディ・アレン映画を観て、バルセロナは,おしゃれでアーティスティックだと勝手に思い込んだ。
今回アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥに、そんなもんじゃねーんだぞ!とガツンとやられた気分です。
観光地を一歩出れば、移民、難民の集まる貧しい犯罪の街が姿を現すのですね~。
 
スペイン、バルセロナ
麻薬に溺れる妻と別れ、子供二人と暮らするウスバル(ハビエル)は
ある日、癌で余命2ヶ月と宣告されます。
彼は移民や不法滞在者を相手に、時には違法なことにも手を染めて日々の糧を得ている男だけど
死者と交流する力も持っていて、いたこのようなことをしてお金を得ることもある。
死んだものを安らかに死途へと向かわせることを、自分に与えられた使命とも考えているのに
余命を宣告された今、自分に何ができるのかと、困惑します。
それでも彼は、ゆっくりと行動を始めるのですね。
 

ハビさん演じるウスバルの子供たちを思う気持ちの大きさといったら(涙)
愛する子供たちにとがんばる過程で、思わぬ事件も起こったりして
畳み掛ける悲惨な出来事に、途中思わず席を立って、部屋を一周してきました。
続けて観るのが、こんなにもつらい映画も久々です。
 
業を抱えながら、それでも絶望の中に光を模索して、、
残された時間を、子供たちの将来のために目いっぱい生きる主人公
最初は意味のわからなかった冒頭のシーンが繰り返されるラストでは
あぁ、そうだったのかと・・。
最後に少し温かい気持ちで涙を流しました。
 
途中、思わぬホラーなシーンがあるので、心臓の弱い方はご注意ください。
 
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥってやっぱり凄いな。
街の喧騒はドキュメンタリーのようなリアリティ。
音楽も美しく、ハビさんの演技には、深く心を動かされました。
これは凄いよ。

次は「」から始まる映画です。ヽ(゚∀゚ )ノ ルンルン~

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