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映画ノート

50/50 フィフティ・フィフティ


 
生存率50%を宣告された青年が見出した人生の幸せとは!?
 
50/50 フィフティ・フィフティ (2011) アメリ
監督:ジョナサン・レヴィン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィットセス・ローゲンアナ・ケンドリックブライス・ダラス・ハワード
アンジェリカ・ヒューストン
 
ジョセフ・ゴードン=レヴィット演じるアダムは、27歳、普通の青年。
ある日、腰の痛みに気付き病院を受診した彼は、突然5年生存率50%の癌を宣告されるんですね。
その日から周囲の人間は病気のアダムを気遣って、変によそよそしかったり、
逆に同情のまなざしを向けてきたり。
それほど親しくもない同僚から、無言で肩をポンポンと叩かれたりしてね
もう「なに?」って感じですよね(笑)

誰も普通に接してくれない!
これはアダムにとって大きなストレスとなるのでした。
 
20代で癌を宣告された青年が、葛藤しながら新しい人生を切り開いていくお話ですが
これは、脚本家ウィル・ライザーが癌を克服した実体験が元になってるとのこと。
だから、癌患者の葛藤も、周囲の人々との交流も実にリアルで繊細。
しかもシニカルで身につまされるところを、ユーモアを交えて描いてるのが面白い。
 
病気を抱えた人への対応も考えさせられます。
チケット売り場に5~6人のナース集団がいたのは、この映画を観るためだったのかも。
(私は2本斬りで『ドリーム・ハウス』を最初に観たので確認できず)
 


脚本家ウィル・ライザーとともに、映画をプロデュースしているのが
本作でアダムの親友カイルを演じるセス・ローゲン
彼が関わっていることで、適度にシモネタも加わり
涙あり、笑いありのエンターテインメントに仕上がってるんですよね。
 
ジョセフ君は、マジギレする怖いやつとかも演じたりするけど
本来、優しい雰囲気が似合う人ですよね。
本作は実に等身大で、素のままのジョセフ君が帰ってきたという感じで、ますます好きになりました。
 

飄々と癌に立ち向かうアダムを支えるのが、
唯一それまでと変わらずにアダムに接する親友のカイル(ローゲン)、セスはいいなぁ。
そして病院から紹介された新米セラピストのキャサリンアナ・ケンドリック
キャサリンの新米ならではの「手探り」ぶりに、アダムもつい協力体制になってたり
アダムが心を開いていく過程も自然で、二人の関係が微笑ましいのです。
 
アダムに癌を告げられ、重圧に押しつぶされていく恋人にブライス・ダラス・ハワード
母親にアンジェリカ・ヒューストンと、手堅いところが脇を勤めてます。
監督の新鋭ジョナサン・レヴィンも要チェックですね。

人生あきらめるのは早すぎる!
そんなメッセージをこめた、素敵なヒューマンドラマでした。
 
お薦め!!

日本公開は12/1~
 
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