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映画ノート

ファミリー・ツリー


オスカーを騒がせそうなイイ男 ジョージ・クルーニー

ルーニーは間違いなくオスカー最有力候補でしょう。
今日は『サイド・ウェイ』から7年ぶりとなるアレクサンダー・ペイン監督の新作
ハワイを舞台にした家族ドラマ『ザ・ディセンダンツ(原題)』観てきました。
 
ファミリー・ツリー(2011) アメリ
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ジョージ・クルーニーシェイリーン・ウッドリー/アマラ・ミラー/ボー・ブリッジズ

ジョジクル演じるマットは、ホノルルで弁護士として働く仕事人間。
ところがボートの事故で妻は昏睡状態に。
妻が目覚めたら、色んなことを語り合いたい。
そんな願いも虚しく、医師からは回復の見込みのないことを宣告される。
しかもそんなときに、妻の浮気を娘から訊かされ・・
 
究極のダブルパンチでしょ。どうするべ。

 
こんな状況であっても、クルーニーったら浮気相手の正体を確かめようと
相手の住む土地まで出かけちゃうからたまらず可笑しい。
だから、これは一種のロードムービーでもあって
家族を失うこと日に向け心の準備をする旅でもあるのね。
 
ルーニーは以前からペイン作品への出演を希望していて
サイドウェイ』ではトーマス・ヘイデン・チャーチが演じたフリチン男の役を切望したけど
大物すぎると断られたのだとか。
劇中、ジョジクルが涙を流すシーンには、大いに泣かされてしまったけど
ルーニーはインタビューで、「『サイドウェイ』で使ってもらえなかったことを思い出して、
泣くことができたよ」と答えてました(笑)
 
タイトルのディセンダンツというのは子孫とか末裔という意味があって
映画の中では王族だった先祖から受け継いだ広大な土地を所有するクルーニー
自分たちのことをこう呼んでました。
タイトルにこれを据えたのには、ハワイの歴史を語る意図もあったかもしれない。
でも何よりも、一家は地に足をつけ、しっかり生きている
それは未来にも受け継がれるのだ そんな意味があるように感じました。
 
ペイン監督は、心の痛くなるような悲しみを描きながらも、シュールなユーモアも忘れない。
父親としてのクルーニーの誠実さが、娘たちを成長させ
ルーニーもまた娘たちによって成長していく展開も心地よく
この家族はもう大丈夫と思わせるラストシーンも温かくほっこりできます。
 
ずっとアロハシャツ着てるのもあって、最初はオッサンくささ満載なのに
だんだんかっこよくなるクルーニー最高。
演技も作品も間違いなくオスカー級。
オーディションで選ばれたという長女役のシェイリーン・ウッドリーも、注目の新人です。
 

 
美しい海に囲まれたハワイいいね。住みたくなった!
 

 
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  さんきゅ