しまんちゅシネマ

映画ノート

ヤング≒アダルト


 
マイレージ・マイライフ』のジェイソン・ライトマン
JUNO/ジュノ』の脚本家ディアブロ・コディと再びコンビを組んだ作品です。
ヤング≒アダルト(2011) アメリ
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロンパトリック・ウィルソンパットン・オズワルト
   エリザベス・リーサー/コレット・ウォルフ
 

ヤングアダルトというのは、チケット売り場の一件で勉強させてもらったけどw
14歳から21歳くらいまでの若者をさすんだそうで
この年代を対象にした小説のジャンルともなってる言葉なんですね。
 
そのヤングアダルト小説を執筆(でもゴースト)してるのが、主人公メイビスで37歳バツイチ。
彼女は朝起き掛けにコークを2リットルペットボトルからラッパ飲みする女
普段の格好もこんな風で、生活もなんだかだらしないのねぇ。
 
そんなメイビスが執筆中のシリーズ終了を告げられむしゃくしゃするある日
新着Eメールの中に、高校時代の元彼の名前を発見するのね。
なんとそれはベイビーシャワーの招待状。
なんでやねん!
メイビスは元彼とよりを戻すべく、故郷に向かうのだった。
 
 
 
いや、なんでやねん!はこっちの台詞w
っていうお話なんですよ(笑)
 
セロン嬢は田舎町の元学園クィーンで、美貌に自信あり。
元彼(パトリック・ウィルソン)を誘惑して、
二人で新しい人生を築こうと本気で思ってるからたちが悪い。
映画は久々に故郷に戻ったメイビスの奮闘をみせながら
その大人になりきれない大人たるところを描きます。 
 
なんでメイビスはこんな女になっちまったのか というのが次第にわかってきて、そこは切ない。
彼女は今でも当時聴いていた音楽をカセット(!w)で聴いていて、
彼女の中で時間が止まってしまってるんですよね。
 
でもね、大概の映画って、トラウマを抱えた人間の再生を描くじゃない?
ところがこれはちょっと違う。
脚本家コディによると、こんなビッチ、世の中にいるんだよということらしく
監督ジェイソン・ライトマンは、この映画に何のメッセージも込めていないと言ってます(爆)
ただ、メイビスを見て、自分のことを振り返るなり
それぞれに考えるところがあれば、というスタンスらしいです。
 
まぁ、人はそう簡単に再生するはずもなし、と考えれば現実的な話でもあり。
でも、最後に何か感動を期待していた私含め、観客は複雑な表情で
劇場を後にしたのでした。
 


元同級生のイケテナい男子を演じたコレット・ウォルフ
メイビスの唯一の理解者として登場し、特筆すべき存在感。
 
シャーリーズ・セロンはある意味『モンスター』以上にモンスターな女を演じてるわけで
そのチャレンジ精神には拍手だし、メイビスそのものというべき演技もお見事。
 
トマトメーター81%と評価も高い作品だけど、個人的には引いたというのが正直なところ
2月に日本公開が決まってますね。ビッチなセロン嬢を堪能あれ。
 
 
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  さんきゅ