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映画ノート

アタック・ザ・ブロック


 
ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライトが製作に携わったSFエイリアンものってことで
楽しみにしてた作品。
監督のジョー・コーニッシュNY映画批評家オンライン賞で新人監督賞を受賞していました。
 
アタック・ザ・ブロック/Attack the Block (原題)(2011) イギリス
監督:ジョー・コーニッシュ
出演:ジョン・ボヤーガ/ジョディー・ウィテカー/ニック・フロスト
 

イギリスはサウスロンドン。
ガイ・フォークス・ナイトの花火が上がるにぎやかな夜
モーゼス(ジョン・ボヤーガ)率いる少年ギャング団のメンバーは、
ナースの卵サラ(ジョディ・ウィテカー)を脅し、財布や指輪を巻き上げる。
 
と、空からいきなり隕石が落下し、近くの車を直撃。
車を覗くと、白いエイリアンが襲ってきた!!!
 
なーんてことで始まる本作
 
結局子供たちは、そのエイリアンをやっつけ、
エイリアンの死体を引きずって団地に戻るんだけど
まもなく団地の上空には怪しい光がいっぱい(≧∀≦)
今度は毛むくじゃらの大きなエイリアンが大勢で襲ってくるんですね~。
 
タイトルのブロックというのは、少年たちが暮らす団地一帯をさすようで、戦いの場は団地内。
黒猫からインスパイアされたというエイリアンですが
団地内の攻防はハラハラで楽しめます。
エドガー・ライトが関わってるだけに、グロな描写もあるしね。
 
ギャングによる暴動騒ぎで、治安の悪さを露呈したロンドンだけど
この映画に出てくる子供たちは、仲間や団地を守ろうとする正義感も持っている。
 
親の言いつけに逆らえないとか、親との電話の会話などをあえて描いてるのも
彼らが普通の子供たちと変わらないことを強調してるのでしょう。
 

エイリアン退治にサラが加わることにも意味があり、
大人がきちんと子供のよさを認め、受け入れることで
子供たちは変われるんだよ いうメッセージも感じるところ。
 
感傷に流されない現実的な結末にも納得だったし
子供たちの成長に、最後は気持ちよく感動できましたよ。
 
ただし、あくまでB級SFアドベンチャー。大きな期待は禁物ってことでよろしく。
エドガー印のニック・フロストも出てます。ますます大きい(^~^;)
 
町山さんは今年の5位に選んでましたね。