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映画ノート

ザ・チャイルド 悪魔の起源

スティーブン・キングの『とうもろこし畑の子供たち』を原案にしたホラー。
『チルドレン・オブ・ザ・コーン』から何度も続編が作られた人気の作品ですね。
今日は先月日本でも公開された、シリーズ(なのか?)最新作を。
ちなみに語り口は元に戻しますw


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ザ・チャイルド 悪魔の起源
2010年(アメリカ)
原題 Children of the Corn: Genesis
監督:ジョエル・ソワソン
出演:ビリー・ドラゴ、バルバラ・ネデルヤコーバ、ティム・ロック、ケレン・コールマン
【ストーリー】
車の事故で立ち往生した若い夫婦が助けを求めた一軒の民家には、見るからに怪しげな夫婦が住んでいた。真夜中に不審な物音を聞いた若い夫婦は逃げ出そうとするが、何者かに阻まれ……。(映画.comより)


1984年の『チルドレン・オブ・ザ・コーン』は子供たちが大人を殺し、
宗教に根ざした独自のコミュニティを作る『ザ・チャイルド』のような作品かと思いきや
後半陳腐な映像で一気にオカルト&怪物映画に突っ走り驚かされました。

今回この新作を観ようと思ったのは、Genesis=起源という言葉に
『チルドレン・オブ・ザ・コーン』のビギニング的なものを期待したのだけど
ちょっと違ってました。

今回、車のトラブルから人里はなれた砂漠で立ち往生するのは、若い夫婦で
妻は妊娠している。そこポイントね。
ようやく一軒の家にたどり着くものの、そこの主人とロシア人妻の正体がいかにも怪しい。
それでも仕方なく一夜を過ごすことになる夫婦だったが、
やがてとてつもない恐怖が二人を襲うことになる というお話。

フォーガットン』か?!というスーパーナチュラルなシーンもあったりするけどw
ホラーミステリーとして緊張感をもって観ることができます。
ただ、勝手に期待した悪魔に支配される理由のようなところは曖昧なまま
子供がとことん邪悪に描かれているのが後味が悪いんですよ。
オリジナルは、悪魔に取り付かれた間違ったリーダーに導かれたことが悪の根源で
子供は基本的にいい子という描き方が良かったし
大人が子供に正しいことを教えるところに爽快感もあったのだけど
今時はそういうのも流行らないということかな。
不条理ホラーがお好きな方は楽しめると思います。