しまんちゅシネマ

映画ノート

幸せへのキセキ

昨日は「幸せ」繋がりで、トム・ハンクス主演/監督/脚本による『幸せの教室』と
幸せへのキセキ』2本立てで観ました。
お教室の方は脚本がイマイチなのか満足できなかったけど
キャメロン・クロウ監督による「キセキ」は思った以上に良かった。

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幸せへのキセキ
2011年(アメリカ)
原題:We Bought a Zoo
監督:キャメロン・クロウ
出演:マット・デイモンスカーレット・ヨハンソントーマス・ヘイデン・チャーチ、コリン・フォード、パトリック・フュジットエル・ファニングジョン・マイケル・ヒギンズ

【ストーリー】
妻を亡くして半年がたつベンジャミンは、新しい場所で新しい人生を始めるため郊外に家を買う。悲嘆に暮れる14歳の息子と7歳の娘を連れて引越したベンジャミンは、家の隣に閉鎖中の動物園があることを知ると、ある思いを胸に動物園の再オープンを目指す決意をする。(映画.comより)



本作は閉鎖されていた動物園を買い取り再建したイギリス人ジャーナリスト、
ベンジャミン・ミー回顧録をもとにしたお話とのこと。

マット演じるベンジャミンは妻を亡くして6ヶ月、
ひょんなことで仕事を辞めたのをきっかけに
新天地で人生を再スタートするため家探しをするんですが、
一目で気に入ったその家は動物園付きだったというわけ。


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突拍子もないようだけど、実話ですからね。
困難を承知でこの家を買ったのは、7歳の娘ちゃんの喜ぶ顔が見たかったから。
娘ちゃんを演じた子役がまぁ本当にキュートなんですよね。

そこから動物園再建に向け、スタッフと奮闘。
映画に登場する可愛い動物たちも見所ですが
安楽死の問題なども描かれ、動物と向き合う真摯な姿勢も伝わります。

スタッフの一員にスカーレット・ヨハンソンがいてロマンスがらみでもありますね。
個人的にはほぼノーメークのスカヨハは可愛いと思えないのだけど、
こんなナチュラルな役もできるということをアピールしてますね。
メッチャ早口でしたがw

この映画、単に動物園を立て直すことを目標にした映画かと思ってたんですが
実は家族の再生をテーマとするお話でして、その部分がとっても素敵でした。

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妻をどれだけ愛していたかが伝わるマットの演技は切ないながら、妻の死を乗り越えていく様子がすがすがしくてね。
それをファンタジーな映像に仕立てたアイディアも良かった。
幼すぎる妹よりも、実はダメージが大きいのは14歳の息子。
段階を経て、親子が絆を深め再生していく描き方も自然でよかった。
息子を演じたコリン・フォードも上手いです。
前に写真を見たことがあるのだけど、確か本物のベンジャミンさんはツルッ禿げでしてw禿げネタをちゃんと盛り込んでるところが自虐的(笑)
ちなみにマット演じるベンジャミンにはちゃんと髪があったけど最初はこれ↑でいくはずだったのかな。


ほんの少しの勇気を出せば、世界が変わることもある。
穏やかに感動できる爽やかな作品でした。

劇中何度も出てくる「We Bought a Zoo」
このまま邦題にしても良かったんじゃないかな。

日本公開は6/8~

★★★★