しまんちゅシネマ

映画ノート

シャーリーズ・セロン『コール』




シャーリーズ・セロン主演で『親切なクムジャさん』をリメイクするそうですね。
おっと、クムジャさん観てなかったわw
今日はセロン嬢の2002年の作品から『コール』





コール
2002年(アメリカ)
原題:Trapped
監督:ルイス・マンドーキ
出演:シャーリーズ・セロン、 ダコタ・ファニング、 スチュアート・タウンゼント、 ケヴィン・ベーコン、 コートニー・ラヴ、プルイット・テイラー・ヴィンス


過去4回誘拐を成功させてきた犯行グループが、医師宅に侵入。自宅に妻、出張先のホテルに夫、幼い娘アビーをアジトに監禁、24時間以内に身代金を引き渡すよう要求する。しかし娘のアビーが重度の喘息持ちであったことは犯人を混乱させ・・。

 
幼い子供を誘拐する犯人グループと、子供を誘拐された夫婦の攻防を描くクライムサスペンスです。
妻カレンにシャーリーズ・セロン、夫役に実生活で元婚約者のスチュワート・タウンゼント。

この映画はターゲットとなる家族を、それぞれの場所に見張りを付け監禁するという手法が変わってます。
しかしその心は?と問いたくなる。
子供の命の補償はないと脅せば、別に親を監禁する必要はない様な。。まいいか。
しかも力加減で考えると夫に女一人を見張りに付けるのは無理じゃね?って気もする。
全てはセロン嬢と犯人役ケヴィン・ベーコンとのセクシーショット狙いってことでしょうね。

娘のアビー(ダコちゃんが上手い!)が重度の喘息持ちという設定は、タイムセンシティブな緊張を煽るし、何よりも犯人が根っからの悪者ではないことがわかるのがいいい。
しかしね、犯行の動機はわかるとして、何故それまで4回も誘拐を繰り返してきたのかを含め、彼らの求めるものが何なのかがわかりづらい。
子供の命?お金?医師一家に苦しみを与えること?
その辺りに一貫性がないので犯人一家の憎しみも伝わりにくいのが残念。



セロン嬢は子供を心配する母親としての演技はいいですが
美貌を武器に色を仕掛けてくるのは一般人の妻としては大胆w
終盤は思いがけない大アクション映画になりましたね。
一誘拐事件に立ち向かう普通の家族ですぜ。スケールあわなすぎ。

ま、しかしツッコミどころは多々あれど、ベーコンさんが頑張ってるからいいです。
イカれてるけどちょっと優しくて、あい変わらず痛い目に遭って、脱いで
ヘリコプターの追跡を巻いて鼻高々になったり
「わ、自分臭っせー」とか言っちゃうし。
途中ゾンビみたいな顔色になるベーコンさんはやっぱり最高♪

エンタメ性重視で観れば楽しめます。

★★★☆