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映画ノート

コンプライアンス 服従の心理




コンプライアンス 服従の心理(2010)アメリ
原題:Compliance
監督:クレイグ・ゾベル
出演:アン・ダウド、パット・ヒーリー、ドリーマ・ウォーカー、フィリップ・エッティンガー、ビル・キャンプ


今日はインディペンデント・スピリット賞関連のインディーズ作品から
アン・ダウドが主演女優賞にノミネートされたサイコドラマ『コンプライアンス(原題)』を紹介します。

アン・ダウドが演じるのはファストフード店でマネージャーを務めるサンドラ。
前日の誰かの冷蔵庫閉め忘れによりベーコンが不足し、いつも以上にストレスフルな金曜日を迎えたある日のこと、サンドラは警察から一本の電話を受ける。
店の顧客が若い金髪のレジ係からお金を盗まれたことを届け出たのだ。
警察の要請に従い、ベッキーに事実を問いただすことになるサンドラだが・・


んまぁ、なんとも腹のたつ作品でした。
サンドラはこの風情の独身中年女性で



根は真面目なんだけど、従業員から尊敬されてるとはいいがたい。
それでも彼女は恋人とのセックスを打ち明け、従業員に影で笑われたりして
ちょっとイタい方なのねぇ。
そんな彼女が警察(パット・ヒーリー)の要請に応じ、ベッキーを調べることになる。
最初は容疑を否認するベッキーに同情的だったサンドラも、警察に協力的であることを褒められれば悪い気はせず、事態がとんでもない方向に向かっていることにも気づかないわけなんですよねぇ。

ムカつくけれども、これは実際にあった事件を元にしてるとのこと。
結局ある事実が明らかになるのだけど
最終的にサンドラはちょっと生き生きしてる(笑)
結果はどうあれ、彼女の中で何かが変わってるんですよね。
力を行使することの快感を知ったのかな。やれやれですが

権力下にあったり、優越感を刺激されることで、人は気づかないうちに洗脳され
道を外したりする動物なのだというのを見せる演出は見事。
サンドラおばさんも上手かったと思います。
でもみんな気づくの遅すぎてイライラしますけどね(笑)




ちなみにベッキーを演じたドリーマ・ウォーカーは『グラントリノ』で
イーストウッドの孫を演じた今風の女の子。
殆どを素っ裸にエプロンというみんなの大好きなスタイルで演じてますw

6/29 日本公開決定







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タイトル : コンプライアンス 服従の心理
コンプライアンス 服従の心理】 COMPLIANCE アメリカ 2012 監督・脚本 :クレイグ・ゾベル 出演 :アン・ダウド / ドローマ・ウォーカー 他 2004年、ケンタッキー州の米大手のファストフード店で起きた事件を映画化したもの。 警官を名乗る男からの一本の電話で従業員の少女が窃盗の濡れ衣をかけられ、数時間に渡......more