しまんちゅシネマ

映画ノート

ジャンゴ 繋がれざる者





ジャンゴ 繋がれざる者(2012)アメリ
原題:Django Unchained
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイミー・フォックスクリストフ・ヴァルツレオナルド・ディカプリオケリー・ワシントンサミュエル・L・ジャクソン


1859年のアメリカ南部。賞金稼ぎのキング・シュルツと出会い、奴隷の鎖から解放されたジャンゴは、シュルツとコンビを組み南部のお尋ね者たちを捕まえていく。彼が腕を磨く理由はただ一つ。昔、奴隷市場で別れたきりの妻、ブルームヒルダを見つけて救い出すことだった。

イングロリアス・バスターズ』でナチスをぶっ放したクエンティン・タランティーノが今度は、南北戦争前の南部を舞台に、奴隷を売買する白人たちを血祭りにあげちゃいます。



ジャンゴを演じるのはジェイミー・フォックス
ジャンゴの妻捜しを助ける元歯科医で賞金稼ぎのキングにクリストフ・ヴァルツ
今回はヴァルツさんがカッコよくてね。
ジェイミーが寡黙で地味なのもあって、主人公を食う存在感。
タランティーノは今回もヴァルツを悪役に置きたかったようですが諸事情で叶わず



代わって悪役に起用されたのがレオナルド・ディカプリオね。
レオは奴隷を育てて売買するサディスティックな農場主を嬉々として演じてます。
けどなんだろ、憎々しいけど面白みがないというか、
やっぱりヴァルツさんの方が上手かっただろうなぁというのが正直なところ。

ディカプリオに仕える使用人にサミュエル・L・ジャクソン
主と一緒になって奴隷を育て闘わせたりと、黒人の心を忘れた黒人
タランティーノの常連としてキッチリ役目を果たしますね。
終盤のマザー・ファッカー2連発には会場が沸きましたw

カメオ出演も楽しくて、オリジナルの『ジャンゴ』に主演したフランコ・ネロ
酒場でジャンゴに名前を訊く客の役で登場します。彼の一言もお聞きのがしなく。
タランティーノ自身も登場し、誰よりも派手に退場します(笑)

マカロニ・ウェスタンに黒人奴隷問題を組み合わせたところに賛否はあるようだけど、オープニングクレジットやモリコーネの音楽にも、マカロニファンはワクワクするはず。
終盤の怒涛のバイオレンスもエンターテインメントのうち
いつもより黒人多めの会場も大いに盛り上がりました。
しかし血吹雪上がり過ぎw

★★★★