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映画ノート

白雪姫と鏡の女王




白雪姫と鏡の女王 (2012)アメリ
原題:Mirror Mirror
監督:ターセム・シン・ダンドワール
出演:ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマーネイサン・レインショーン・ビーン
幼いころに国王であった父を亡くし、邪悪な継母の女王(ジュリア・ロバーツ)によって城に閉じ込められたまま育った白雪姫(リリー・コリンズ)。ある日、舞踏会に忍び込んだ彼女は、そこで他国の王子(アーミー・ハマー)と運命の出会いを果たして恋に落ちる。だが、王子との政略結婚を狙っていた女王は、白雪姫を森へと追放し・・。

落下の王国』のターセムはこんな楽しい映画を作れる人だったのねぇ。
ご存知『白雪姫』がとびきり愉快なファンタジー・コメディに仕上がってます。

まず女王のジュリア・ロバーツがいいですね(笑)
同じ頃作られた『スノーホワイト』と比較すると、美しさではシャーリーズ・セロンに適わないけど
若い王子をものにしようと奮闘する、年増の必死さが楽しい。
黒魔術を使う邪悪さも、『スノーホワイト』よりわかりやすく
これがなかなかのアクションシーンに繋がってます。

白雪姫は、毒リンゴかじって果報を寝て待つ でなく、きっちり自分で道を切り開く様が現代的。
父亡き後、困窮する国民に目を向けるし、差別意識から意固地になって盗賊に成り下がっていた小人たちを、知恵と愛で再生させたりの大活躍。
リリー・コリンズは可愛らしさと優しさと、強さを持ち合わせた白雪を好演していて魅力的でした。

意外な可笑しさで笑いを取ったのは王子を演じたアーミー・ハマーだよねぇ。
ハンサム君台無しのあんなことやら、こんなことまで、よくやったなぁw



小人たちと白雪の互いに助け助けられしながら築く信頼関係も心地よいし
勿論石岡瑛子さんによる豪華な衣装や、ターセル監督ならではの美的センスの生かされた映像も良かった。

たくさん笑えて、気持ちよく観終えました。ナイス!