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映画ノート

ダークスカイズ



ダークスカイズ(2013)アメリ
原題:Dark Skies
監督:スコット・スチュワート
出演:ケリー・ラッセル/ジョシュ・ハミルトン/ダコタ・ブヨ/ケイダン・ロケット/J・Kシモンズ
日本公開:7/6
2人の子供たちと郊外の美しい家に住むバレット一家。しかし不況のあおりを受けて夫のダニエル(ジョシュ・ハミルトン)は失業中、妻レイシー(ケリー・ラッセル)の稼ぎを頼りにせざるを得ない毎日だった。
そんな折、彼らは家の中で何かの気配を感じるようになり・・

ある一家に起こる不気味な現象と、家族の恐怖を描くSFホラーです。



子供というのは、大人が無くしたセンサーを持っているようですよね。
本作でも次男坊、幼いサムは何かに怯えている。
最初は、それが子供特有の妄想なのかなと思わせるんですが、徐々に家の中で不可思議な現象がおき始めます。
気の毒なのは、ダニエルが失業中のため、夫婦は家の中で起きていることを、おおっぴらに言えない。
変なうわさが立って就職活動に支障が出ることを恐れるからなんですね。一家はローンの返済も遅れており、経済的にも一家の将来にも大きな不安を抱えている。そんな彼らを、得たいのしれない何かに子供を奪われるのではないかという、更なる恐怖が襲うわけです。
ケリー・ラッセル、ジョシュ・ハミルトンの切実な演技もあって、見ていて本当に気の毒。
この手の映画にしては、まじめすぎて、個人的にはもう少し遊びがあっていいんじゃないかと思ったのだけど、「家族がその存在を脅かされる」という描き方は上手いですね。
ヘタれ風でありながら、何があっても絶対に家族を守り抜くというジョシュ・ハミルトンの気概と
次男坊サムの可愛らしさもあって、一家を応援したくなりますよ。

奇妙な現象の正体はここでは言わないことにしますが
J・Kシモンズがその筋の専門家として登場し、渋く引き締めてくれました。

監督は『レギオン』『プリースト』のスコット・スチュワート
宗教的で壮大な設定を、どこにでもいそうな一家に移してはいるものの、不幸な家族が、幸せを取り戻すために戦うというテーマは同じ。『パラノーマル・アクティヴィティ』『インシディアス』の製作を手がけたジェイソン・ブラムも関わっているということで、なるほど ジワジワと恐怖を増幅させていく作りは上手かった。





トラックバック一覧

  1. 1. ダークスカイズ

    • [いやいやえん]
    • December 10, 2013 09:12
    • 失業中の父親が、よくもまあ6台もカメラ買ったわ…とそこに注目しちゃうのもなんだかなー感じつつも、一家に起こる恐怖に立ち向かいます。家族構成は、父親、母親、息子二人、それと弟の想像上の友達サンドマン。不審者の仕業と最初は思っていたが、度重なる怪現象に悩
  2. 2. ダークスカイズ

    • [マープルのつぶやき]
    • December 30, 2013 10:18
    • JUGEMテーマ:Horror「ダークスカイズ」原題:DARK SKIES監督:スコット・ステュワート2013年 アメリカ映画 96分キャスト:ダニエルとレイシー夫妻は、息子2人と郊外で普通に暮らしているが、夫が失職中なのがもっかの悩みの種である。しかしある晩、家の台所が荒ら