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映画ノート

ミッドナイト・ガイズ




ミッドナイト・ガイズ(2012)アメリ
原題:Stand Up Guys
監督:フィッシャー・スティーヴンス
出演:アル・パチーノクリストファー・ウォーケンアラン・アーキン/アディソン・ティムリン
日本公開:2013/11・16
28年の刑を終え、やくざなヴァル(アル・パチーノ)が出所した。
門の外で迎えるのは古き友ドク(クリストファー・ウォーケン)。
しかし、ドクはボスから明朝までにヴァルを殺すように指示されていた。長い夜が始まる。。




アル・パチーノクリストファー・ウォーケン、それにアラン・アーキンまで加わって
かつてのモブ仲間が過ごすある一日を描く作品です。

28年ぶりに娑婆に出てきたパチーノはすっかりヨボヨボなんですが
バイアグラをしこたま飲んでビンビンになったり、
ドクの高血圧の薬をつぶして、ヤクのように鼻から吸引してみたりw
浦島太郎ぶりと年寄りネタに爆笑。
この面子がやるんだから、面白くないわけないですよね。

しかし、映画はある緊張を保って進行します。
ドクに与えられた時間はわずか。それを察知し覚悟を決めるヴァル。

久々の娑婆を楽しむはちゃめちゃぶりは、いつしかそれぞれに遣り残したことをやるという刹那的なものになり哀愁が漂います。
親友を手にかけなければならないドクの葛藤と決断もみもの。
ウォーケンの、淡々としながらも温かい人物像が素敵です。
監督のフィッシャー・スティーヴンスは役者でもあるようですが、大御所をしっかりリスペクトする姿勢が気に入りました。パチーノがバーで若い娘と踊るシーンは『セント・オブ・ウーマン』を思い出したし、何より久々に渋いパチーノ&ウォーケンさんを見れて嬉しかったですもん。

ある名作のオマージュを感じるラストシーンもカッコよかった。
ノスタルジーも感じる愛しい映画ですよ。




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    • [ここなつ映画レビュー]
    • January 15, 2014 12:37
    • 原題「Stund Up Guys」。センチメンタルな邦題(もちろんそれも悪くない)にくらべたら、内容に合致した原題。色々な意味ですべからく、「立て!男よ!」という中身なのだから。 クリストファー・ウォーケンがあの口笛を吹くかのようなすぼめた口元をしつつキャンバスに