しまんちゅシネマ

映画ノート

マラヴィータ




さて、ここからは、塊で関連映画を観ていきます。
まずは公開予定も発表になった東京映画祭関連をいくつか。
今日は、先日劇場鑑賞した『マラヴィータ』。
リュック・ベッソン監督、マーティン・スコセッシ総指揮
ロバート・デ・ニーロ演じる元大物マフィア一家と現役マフィアとの対立を描くクライムコメディーです。
マラヴィータ(2013)アメリカ/フランス
原題:The Family
監督:リュック・ベッソン
出演:ロバート・デニーロミシェル・ファイファートミー・リー・ジョーンズ/ダイアナ・アグロン/ジョン・デレオ
日本公開:2013/11/15

デ・ニーロ演じるフレッドは元マフィアの大物。
彼はFBIの証人保護プログラムを適応され、偽名を名乗りながら家族とともに各地を転々としていた。




フランスの田舎町に越してきたブレイクファミリー
まず、田舎VSファミリーの構図が面白い。
フレッドはもとより、ミシェル・ファイファー演じるマフィアの妻も田舎に染まる玉じゃない
学校に通う2人の子供なんて生粋のマフィアの子。血筋とは恐ろしい(笑)
しかし田舎で地味に騒動を起こす一家のもとに、フレッドに恨みを持つ現役マフィアが迫り
ファミリーVSファミリーの対決とあいなるわけです。

スコセッシが製作総指揮とあって、マフィアものの貫禄は十分で
ベッソンらしい切れのよいアクションも健在。
しかしながら本作は、ブラックコメディの仕上がりで大いに笑わせてもくれます。

最近はくたびれた役が嵌るデ・ニーロだけど、モブ映画では昔とった杵柄的に輝く。
ってか、過去の栄光を逆手に取ったユーモアに会場は大盛り上がり。
あるシーンでは後に座ったおじさんが「そうくると思ったよ~!!」と叫んでましたが。いや、会場中そう思いましたから(笑)
ファンには嬉しいプレゼントですね。



ブレイクファミリーを保護するFBIの担当者にトミー・リー・ジョーンズ
娘を演じたダイアナ・アグロンはドラマ『glee』でも活躍中の若手のよう。
本作でも、可憐さと強さで映画を盛り上げる大活躍でした。

マフィアの証人保護プログラムとしては『グッドフェローズ』を思い出すし
デ・ニーロのマフィア姿はやっぱり嬉しい。
何かそんな「昔懐かし」な部分に付加価値を感じる一本でしたよ。

日本では東京映画祭の特別招待作品として初お目見え、11月から一般公開されます。