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映画ノート

【映画】悪魔の性キャサリン -クリストファー・リー追悼その2




悪魔の性キャサリン(1976)イギリス/西ドイツ
原題:To the Devil a Daughter
監督:ピーター・サイクス



あらすじ
キャサリンという美少女が、教会から破門された神父に売り渡された。その神父は子供たちを集め、悪魔復活の儀式を行なっていたのだ。それを知った父親はオカルトに詳しい作家に依頼しキャサリンを奪い返そうとするが……。

感想
2本目もやっぱりハマー・プロ制作のホラーといきましょう。



リー様が演じるのは教会を波紋された神父レイナー
異端審査のあとにキリスト像を憎々しげに睨む表情からしてアブナい空気をまとってます。
しかし彼は20年後 湖畔の教会でやはり神父をしてるんですね。
朗々としたお声で修道女キャサリンに優しく声をかけるリー様。
しかし彼はその品のよいお姿とは裏腹に、ある恐ろしい野望を実行に移そうとしていて、その野望に利用されるのがナスターシャ・キンスキー演じるキャサリン
そして、リチャード・ウィドマーク演じるオカルト作家がキャサリンを救い出そうとするというお話なんですね。


正直、時間軸を交錯させた前半部分が分かりにくいのが厳しい。
キャストの役割等を掴むのにも時間がかかってしまった。
でもフラッシュバックとオカルト作家ウィドマークが調査する過程で徐々に話が見えてから俄然面白くなりますね。リー様の黒魔術も凄いぞ。

でも一番印象に残るのは、フルヌードや赤子クリーチャーの血まみれ愛撫といった15歳のナタキンの思わぬエロシーンですね。
個人的にはリー様全裸のあれこれはナタキン以上に強烈でしたけど(汗)



エクソシスト等オカルトの名作を生んだ70年代にあっては、B級として扱われるのも無理ないかもだけど今見ると十分カルトでしょ。

最後ぶちきった感あったのはもしかしたら続編を作ろうとしたのかな?
リー様の顛末&ナタキンの表情から、それからどうなったのかが気になってしまう終わり方でした。

まぁしかし、オカルトとハマーとリー様 そしてエロ若いナタキン
それで十分だよね。