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映画ノート

【映画】イット・フォローズ

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イット・フォローズ (2014)アメリ
原題:It Follows
監督/脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル  
出演:マイカ・モンロー/ キーア・ギルクリスト/ ダニエル・ゾヴァット/ ジェイク・ウィアリー/ オリヴィア・ルッカルディ/ リリー・セーペ
日本公開:2016/1/8


12月になりました。
オスカー前哨戦もたけなわとなってきたので、今月は各映画賞のノミネート作品などを中心に見ていきます。
まずは前記事、英誌選出今年のトップ20から、12位にランクインした『イット・フォローズ』を。
インディペンデント・スピリット賞でも監督賞、撮影賞、編集賞などにノミネートされている注目の一本です。

ある日ボーイフレンドとセックスしたジェイは、そのあとから「それ」に取り付かれ追われるようになる。
実は「それ」に取り付かれていたボーイフレンドが「それ」から逃れるためジェイにうつしたのだ。
・・・・・

「はぁ?」でしょ?(笑)
うつすって何?ってなもんですが、
「それ」は歩いてやってきて、うつされた者にしか見えない。
「それ」から逃れるためにはセックスしてうつすしかないという<新感覚>ホラーざます。

「それ」が何かも説明されないんだけど、とにかく・・・
怖いワっ!!

ワケがわからないから怖いし、どこからやってくるかわからないのも怖い。
人にうつす事で難を逃れるというのは「不幸の手紙」みたいでもあり
うつしたらうつしたで、罪悪感に苛まれること必至。
主人公たちがまだ10代の若者で、「それ」に追われるジェイと共に過ごして
ものすごい非力だけど、手をつないで「それ」に立ち向かおうとする
それらが浮遊感となって恐怖とのコントラストとなる
不思議風味の青春ホラーですね。

「それ」は走ったりしないので車に乗って走れば逃げ切れる。
でもゾンビみたいに愚鈍じゃなく、なんたって急所がないんだから「それ」に追われる恐怖はかなりのもの
どう決着をつけるのかに興味が尽きませんでした。

ラストは切ない気持ちで観終えたけど、観るものによって捉え方が異なるかも。

撮影の手法が面白いのと、効果音が怖いのも特徴。
やや卑猥な表現もあり好みは分かれそうですが、カルト的な面白さがありますね。

日本公開は1月8日

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