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映画ノート

【映画】ラドクリフ君が死体になる『スイス・アーミー・マン(原題)』

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スイス・アーミー・マン(原題)
アメリ

原題:Swiss Army Man
監督/脚本:ダニエル・シャイナートダニエル・クワン
出演:ポール・ダノダニエル・ラドクリフメアリー・エリザベス・ウィンステッド
 

生きる望みを失い、無人島でまさに自殺を図ろうとしていたハンクは海辺に打ち上げらえた死体に気づき・・
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【感想
 
ダニエル・ラドクリフ君が死体を演じて話題の本作
生きる望みを失くしていたポール・ダノ君演じるハンクが死体を見つけ、
ともに島を脱出しようとするというヘンテコな話
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死体を生きているように見せてハチャメチャするというと『バーニーズ/あぶない!?ウィークエンド』を思いだすところだけど、本作でも死体のハチャメチャ振りでは負けてない。

ハンクが見出すことになる死体の思わぬ能力はスイスアーミー・ナイフばりに万能(笑)
その力を利用して島を脱出しようとする展開は爆笑です。

そもそもは「死体がこんな風だったら」という監督のジョークが高じて作られた作品らしく
ひたすら繰り広げられる死体ネタは小学生か!と突っ込みたくなるし
見続けていると少々引いてもくるw

でも死体が能力を発揮し始めるオナラとエレクションはハンクのトラウマにもつながるもので
死体との出会いがハンクの生きる力になっていくことに意味がありました。

劇場予告も観てたので、大方は予定調和。
でも最後の10分くらいの思わぬ展開にちょっと呆然としてしまってね。
正直受け入れられないままに劇場を後にしたものの
帰ってじっくり考えて、これでいいんだと納得したんですよね。
ネタバレしたくないので詳しく書けないけど・・

ただ作り手の思いを理解できずに終わる人の方が多いんじゃないかな。
もう一歩説明を加えてもよかったんじゃないかと思うけど
ストレートじゃないだけに、気づいた時の感動もありますね。
限りなくオリジナル
ラドクリフ可笑しくて切なくて、真剣な映画でした。

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