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映画ノート

【映画】ザ・ボーイ 人形少年の館

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ザ・ボーイ 人形少年の館(
2016)アメリ
原題:The Boy
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
脚本:Stacey Menear
出演:ローレン・コーハン/ルパート・エヴァンス
 /ジェームズ・ラッセル/ダイアナ・ハードキャッスル 

【あらすじ 
アメリカ人女性グレタは、イギリスの大きな屋敷にやってきた。
夫婦の旅行中に少年の世話をする約束だったが、紹介されたのは人形!

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【感想

ベビーシッターとして人形の世話をすることになったヒロインの恐怖を描くホラーです。
 
ふむ、人形の相手してお金をもらえるなんてこんな楽な仕事はないよね。
グレタ(ローレン・コーハン)もそう割り切って老夫妻の留守を守ることにするんですが、
目を離した隙にブラームスの姿勢が変わっていたり、シャワー中に着替えが無くなったり、
物音や声まで聞こえるようになって、恐怖心をぬぐいきれません。
家の中でいったい何が起きてるんでしょう という話ですね。
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グレタは、老夫婦がブラームス人形を可愛がり始めたいきさつなどを
デリバリーボーイ(おじさんですが)のマルコム(パート・エヴァンス)から聞いており
老夫婦への同情や自身の母性から、異常を感じながらもブラームスの世話を続ける。
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と言っても、「どうせ人形」という思いから、老夫婦に示された「10のルール」は無視。
「ちゃんと世話してくれたらブラームスも悪さはしない」という警告をないがしろにするグレタに
いやぁな予感がしてくるわけです。

日本でも髪が伸びたり、昔から人形にまつわる不思議な話はあるわけで
人形に魂が宿ることもあるのだと漠然と信じている私は
ブラームスと名付けられたこの人形がいつ動き出すのか
はたまたどんな悪さをするのかと、ビクビクしながら観てしまいました。

ホラーのお定まりの夢オチを挟みつつ、自体はしかし、思いがけない結末へとなだれ込みます。
でも後から考えたら「10のルール」はしっかり伏線になってましたね。
ブラームスと思われる視線や声のくぐもりなども、ミステリーを解くカギ。
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少し説明不足に感じるところはあるものの、老夫妻の子供への情愛や長年の苦悩などの
ドラマがちゃんと描かれているのがよかった。
後半は怖くなくなりますが、単なるクリーピーなスラッシャーものに終わらず、いい意味で予想外なミステリーホラーとなってました。

2016年7月~8月開催の<カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016>にて上映ということだけど、一般公開はあるのかな。

 

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