【映画】お帰りマット・デイモン!でも、やっちまったな『ジェイソン・ボーン』
ジェイソン・ボーン(2016) アメリカ
原題:Jason Bourne
監督:ポール・グリーングラス
脚本:ポール・グリーングラス/クリストファー・ラウズ
出演:マット・デイモン/アリシア・ヴィキャンデル/トミー・リー・ジョーンズ/ヴァンサン・カッセル/ジュリア・スタイルズ
日本公開:2016/10/7
【あらすじ】
ジェイソン・ボーンが帰ってきた
【感想】
マット・デイモンが9年ぶりにジェイソン・ボーンを演じるボーン3部作の続編です。
かすかな記憶を辿りながらアイデンティティを追い求めてきたボーン
前作でほぼ記憶を取り戻し、姿をくらましていたボーンですが
本作ではストリートファイターみたいなことやってる姿で登場します。
それ本業?何年もそれで食いつないでいたの?
なんと言いますが、色んな疑問が沸くんですけど、本作では色んなことスルーで
またしてもCIAに追われる展開となり、アクションになだれ込みます。
こんなにセリフのない映画初めて観たってくらい前半はひたすらアクション
エモーショナルなことが起きてもさらりとかわしてまたアクション
これまでのボーンシリーズは同じ逃げるにしても、もっと知的な部分があったのに
そういうのが感じられない。
マット・デイモンのアクションのキレも以前ほどではないですしね
それにCIAによって殺人マシーンに作り上げられた男の悲しい性として観るのと
すべてを知ったボーンとして観るのとでは、こちらの受け止め方も違うというか
むやみに人を殺しまくることに違和感を感じてしまったんだよねぇ。
前半はとにかく退屈
後半に入ってヴェガスを舞台にしたド派手なカーチェイスでは流石に目が覚めたけど
車170台がらみの無謀なアクションはもはやワイルドスピードシリーズ(笑)
CIAのトップにトミー・リー・ジョーンズ。
アリシア・ヴィキャンデルが007シリーズのQに近いITに強いエージェントを演じてますけど
立場的には前作のジョーン・アレンくらいなので、
20代の彼女がCIAでここまでの権力を持つのかっていうのはやや違和感。
立ち位置としては面白いし、クールビューティのアリシアちゃんも悪くなかったけど
終わってみれば、登場人物がみんな利己的に思えて誰にも共感できなかったというのが正直なところ。
単純にアクション映画として楽しめる人もいると思うけど私はダメだったな。
何かのインタビューでマットが「Iscrewed up」と言ってたけど
マット自身やっちまった感あるんじゃないだろうか。
というか、マットが脚本書けばいいのに。
日本公開は10月