しまんちゅシネマ

映画ノート

【映画】セルフレス/覚醒した記憶

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ルフレス/覚醒した記憶(2015
アメリ
原題:Self/less 
監督:ターセム・シン
脚本:アレックス・パストール/ダビ・パストール
出演:ライアン・レイノルズベン・キングズレーナタリー・マルティネスマシュー・グード/ヴィクター・ガーバー/デレク・ルーク

【あらすじ】
大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは余命半年と宣告され失意の中にあった。そんな折、天才科学者のオルブライトに遺伝子操作で作った肉体にダミアンの頭脳を転送することを持ち掛けられる。莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアンだったが、やがてその肉体はクローンではなく、家族のために身売りしたマークという男のものだと知ることになり・・


【感想】
富豪のダミアンにベン・キングズレー
キングズレーが得ることになるボディがライアン・レイノルズです。

格差社会が進むとこういうことも出てくるかもねぇ。
実際、例えばホーキング博士の遺伝子を何とか残そうなんて話は秘密裏に進んでいるんじゃなかろうか。
ただ、クローンを作ろうという話ならまだしも、頭脳の転送というのはどうよ。
『トランスセンデンス』のジョニー・デップ以上に現実味が薄い気がするんですが。
でも映画の中の装置があまりにも簡単だったところをみても、そこはスルーでお願いね ってことでしょう。

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↑これでもツッコむ なと言うのですね。わかりました。。



以下少々ネタバレしますので、未見の方はご注意ください。


映画はそのSF的な部分はすんなーり扱いつつ、秘密を知ったダミアンがマークの家族と一緒に命を狙われるというサスペンスに突入します。そこでライアン・レイノルズがいきなりデップーになるんですわ。
ジョニー・デップ―じゃなくて『デッドプール』の方ね。
レイノルズは銃を構える姿もきれいに決まるのでカッコいいんだけど、この映画にアクションの要素を期待してなかったので、カーチェイスになだれ込むあたりには心が萎えてしまった。

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それでもこの映画はマークの家族を出してくることによって、ダミアンが人間的な心を取り戻していくというヒューマンな部分の描き方に成功してます。仕事に没頭するあまり娘と分かり合えないままだったというところも終盤うまく生かされてました。
最後は想定内でもウルルとなりましたから。

一つ文句を言うなら、こういうある意味入れ替わりものの楽しみどころとして、中身(精神)と外身(身体)のギャップみたいなのがあると思うんですね。施術後初めてベッドインするシーンで「52年ぶりだ」というのに笑えたんだけど、そういうのがもっと欲しかった。
レイノルズはまんまレイノルズで、中身はキングズレーというのはまるで感じられなかったのは残念。
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マシュー・グードがダミアンに施術を持ち掛ける天才科学者をクールに演じてまして
今日はキングズレー(2回目)と二人斬りです。