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映画ノート

世界で一番パパが好き!


2004年(米)監督、脚本:ケヴィン・スミス出演: ベン・アフレック/リヴ・タイラー/ジョージ・カーリン/ラクエル・カストロ      ジェニファー・ロペス 他【ストーリー】ニューヨークに暮らすオリー(ベン・アフレック)は、華やかな音楽業界でヤリ手宣伝マンとして活躍、完璧な人生を歩んでいた。だがある日、不幸にも彼の最愛の妻が出産直後に急死してしまう。悲しみのあまり娘に向かい合うことも出来ず、仕事に没頭していた。しかし、大事な仕事でヘマをして職を失ってしまう。ニューヨークをあとにし、娘と共に父のいるニュージャージーの実家へと戻ってきたオリーは、心機一転、いい父親になろうと決心する。
 マンハッタンでの仕事人間として復帰したいという野望と家族との生活の選択で悩む父親の姿を
 笑いと涙で描く、ハートウォーミングなストーリー。

 昨年、実生活でも父親となったベン・アフレック
 ヒーローものダメ。二枚目ものも今ひとつでしたが、この2枚目半の父親役は結構はまり役。


 最愛の妻(ジェニファー・ロペス)を亡くし、生まれてきた我が子に向かい合うことが出ない。
 
 赤ちゃんの世話をおじいちゃん任せにしてきた彼も、いつしか父としての自覚を取り戻していきます。
 これまでの過程がとてつもなく切なくて、涙無しには観れません。おじいちゃんもいいんです。

 最初に赤ちゃんのオムツを換えるシーンはかなり好きでした。笑えます。
 子役のラクエルちゃんもかわいらしく、かつ演技派でグッド。
 総合的にはあたたかく、笑いと涙にあふれたストーリー展開です。

 ただ、脚本の詰めが甘い点が惜しいところ。
 仕事への野望を持ちつづけていた彼でしたが、最終的には・・・。
 そこのところどうにもならんかったんかい。と、思うのは日本人的な発想なのかな。
 途中、中だるみの感も否めません。

 恋人役リヴ・タイラーとの会話は大人のお話です。
 これ、家族向けの映画と思って子供さんと見たりするとやばいかもです。

 何も考えずにあたたかい気持ちでみるにはいい作品だと思います。
 特に女の子をお持ちのお父さんには、かなり胸に迫るものがあるかもしれません。

 マット・デイモンもちょい役で登場。
 ウィル・スミスも彼本人の役でノンクレジット出演。素の感じのトークも楽しめるおまけつき。


 ★★★☆☆