しまんちゅシネマ

映画ノート

アメリカン・サイコ


2000年(米)監督・脚本: メアリー・ハロン        原作: ブレット・イーストン・エリス 出演: クリスチャン・ベイル / ウィレム・デフォー / ジャレッド・レトー / ジョシュ・ルーカス【ストーリー】ウォール街の一流企業に勤めるエリート・ビジネスマンのベイトマン。彼は誰もがうらやむ高級マンションに住み、一流ファッションに身を包んで、贅沢で完璧な生活を送っていた。しかし彼の心の空白は満たされることはない。目下の彼のイライラの原因は友人ポール。ポールへの嫉妬が日に日に膨らみ、ある日ついに・・・ 

■about movie
その衝撃的な描写から、不買運動まで起きたベストセラー小説の映画化。
80年代、バブル期にあるアメリカ社会への風刺を込めたサスペンス・ホラー。



■感想
ストーカー的なサイコ野郎をベイルがどう演じるかに期待していたわけなんですが・・・
正直、予想を越えた展開に驚きました。

虚栄心のぶつかり合い、物質主義な競争心、表面的で実のない日常。
この時代におけるヤンエグたちの世界が風刺たっぷりに展開します。

クリスチャン・ベイル演じるベイトマンもそんなヤッピーの一人。
異常な潔癖症ぶり、音楽に対するハイテンションなオタッキー振りも笑えますが
つまらない虚栄心から徐々に崩壊していく姿はすごいです(汗)

かなり衝撃的な映像もあるものの、その一方で「はぁ?」なベイル。
恐いんだけど「ちょ、ちょっと笑っていいですか?」な感じ。(/ε\*)

ベイルを捜査する刑事役にウィレム・デフォー
切れが無くて、中途半端。らしくないんじゃない? そう思ってたんですが・・・
ま、これはこれで全体のトーンとマッチしていてOKかな~。 ^^;


ラスト、弁護士との会話ではベイルと一緒に、見てる私も大困乱~。「はぁ~?」

これ、「最近流行りのオチ」と考えたら、つまらん映画かなぁ。
でも、やたら人違いをされていたのを一つの伏線と考えるなら、これまた別の解釈ができる。

うーん。。。私は後者として解釈しとこうかな。
そのほうがブラックだし、風刺が効いてて面白いから。
この時代、みーんな人に興味ないんだ・・・。なーんてね  ヾ(≧▽≦)ノ

でも、そうすると、ちぃっとばかしつじつまが合わない。。。(〃∀〃)♪


未見の方は、是非みてご確認を!!



★★★☆☆