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映画ノート

僕たちのアナ・バナナ


2000年(米)監督:エドワード・ノートン 脚本:スチュアート・ブルムバーグ出演:ベン・スティラーエドワード・ノートンジェナ・エルフマンアン・バンクロフト【ストーリー】NYのアッパー・ウェスト。ユダヤ教のラビの道に進んだジェイク(スティラー)と、カソリックの神父になったブライアン(ノートン)は、少年時代からの親友同士。小学校のころからの女友達アナとともにいつも一緒の3人だったが、彼女は親の転勤でカリフォルニアに引っ越してしまった。そのアナ(エルフマン)が、大企業で出世を遂げ、出張でNYへやって来ることになった。少女時代のままの活発さで魅力的な女性に成長したアナにときめきを感じるブライアンとジェイクであったが・・・。
■感想
アメリカンヒストリーX」「ファイトクラブ」のエドワード・ノートン初監督作です。

幼なじみの3人が16年ぶりに再会したことから始まるロマンチック・ラブストーリーです。
人生の岐路に立った若者が、仕事と恋愛、友人関係、社会での立場などの間で揺れ動く様が
さわやかなユーモアを交えて描かれます。

ノートン演じるブライアン。アナに恋心を抱きながらも、カソリックの神父という立場上、恋愛は御法度。
一方、ユダヤ教のラビにとって、結婚は出世の条件。ジェイクの行くところ女性の熱い視線あり。
ただしお相手は教徒限定。ところがジェイクは信者に隠れてアナと交際を始めてしまう。

ヒロインアナを演じるジェナ・エルフマンはシャキシャキの江戸っ子風のいい女。

日本人には宗教ってなじみ薄いですよね。恋人選ぶときに宗教をまず聞く人ってあまりいないでしょ。
でもアメリカでは結構大変らしい。同じキリスト教でも、カソリックプロテスタントでは違うのね。
基本的に結婚相手に選ばないと聞きました。
ましてや、カソリックユダヤ教ではなおのこと。

本作では、親友同士の三角関係に、この宗教的相手選びの条件が加わってしまうんです。
果たして、3人の恋の行方は??

ノートンはたより無さげな神父役。他の作品とは全く違ってなんとも可愛いらしい。
しかも自分が監督ですからね。かなーり遊んでますよ。
レインマン」のDホフマンのまねをしてみたり、カラオケを歌ってみたり。
他にも「これって必要?」っていうくらい細かい笑いどころを盛り込んでます。
気持ち分かるけど、ちょっと長いかも~。

ベン・スティーラー。これが、やたらモテモテなの(笑)アナもすぐにジェイクと出来てしまうし。
ちょっとピンとこないなぁ。もうちょっとイイ男が演じてくれたら、もっと説得力あったかも。
でも、最後はベンらしい持ち味で楽しませてくれました。

この作品、あまり聞かなかったんですけどヒットしたんだろうか。
かわったラブストーリーだったけど、笑いどころも多かったしちょっとシャレた味付けも面白かったです。

ノートンファンなら「おい、おい!」って言いたくなるような彼の演技見るだけでも価値があるかも。


★★★*☆