しまんちゅシネマ

映画ノート

カレンダー・ガールズ


2003年(米) 監督:ナイジェル・コール 出演:ヘレン・ミレンジュリー・ウォルターズ/シアラン・ハインズ/ペネロープ・ウィルトンセリア・イムリー /リンダ・バセット/ジェラルディン・ジェームズ 【ストーリー】ヨークシャーの田舎町ネイプリー。主婦たちの社交の場はもっぱら地元の婦人会。大親友のクリスとアニーもこの婦人会のメンバーだったが、あまりにも平凡すぎる退屈な毎日に、最近疑問を感じ始めていた。そんなある日、アニーの夫ジョンが白血病で亡くなってしまう。悲しみに暮れるアニーを励ます狙いもあって、クリスは突拍子もないアイデアを口にする。なんとそれは、毎年恒例の婦人会カレンダーを製作するに当たって、今年は自分たち自身がモデルのヌード・カレンダーをつくろうというもの。そして、その売上げをジョンが世話になった病院に寄付するというのだ。
■感想
毎日特にすることもなく退屈な日々を過ごす、イギリス田舎町のおばさま方が
いきなりカレンダーのヌードモデルになるというお話。
実話ベースのヒューマンコメディです。

カレンダーのモデル。しかもこれヌードっていうんだから驚き!

主役クリスを演じるのはヘレン・ミレン。ね、そこそこお年でしょ(失礼m(_ _)m)
クリスの昔からの親友アニーは「ハリーポッター」シリーズでロンのお母さんを演じてるのかな?
その他、みんな普通のおばさん。。です。

田舎町のことだから、おばさんヌードになる!ってことで大騒ぎ。
でも当の本人たちは生活に何か新しい風を吹き込みたいと思っているの。
恥ずかしさを超えた勇気がみなぎってて、実に生き生きしてるんです。
「今やらなくていつやるの?」  確かにね。

さてさて、そのカレンダーが大変な話題を呼び、世界中で30万部のセールスを記録したらしいですよ。
けっしてゲテモノ好きのためのカレンダーではなく、柔らかな美しさに溢れたものでした。


これ単なるサクセスストーリーで終わってないところがいいですね。
人間、有頂天になると見えなくなるものが出て来たりするもの。
そんな人間の弱さも家族愛、友情を絡めながらさりげなく描きます。
劇中心に残る言葉も多く、心地よい感動を覚えました。

いつも思うんだけど、イギリス映画って風景がとってもキレイですね。
本作でも壮大なスケールの絶景が堪能できます。

とっても好み。大満足の作品でした。



★★★★☆