ダウン・バイ・ロー

１９８６年（アメリカ／西ドイツ） 監督：ジム・ジャームッシュ  出演：トム・ウェイツ／ジョン・ルーリー／ロベルト・ベニーニ／ニコレッタ・ブラスキ エレン・バーキン 【ストーリー】舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってＯＰＰ刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、３人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅を重ねてゆく……。

■感想
なーんか静かでおっとりしてて、、眠くなるんだけど味わい深い映画だった～（笑）

冒頭のシーンがいいですね。ニューオリンズの街をモノクロで映し出す。
かぶさる歌は登場人物の一人、特殊メイク（あ、失礼。まんま地？）のトム・ウェイツの歌声らしい。
渋い声です。

ザック（トム・ウェイツ）とジャック（ジョン・ルーリー）。
なんだか名前も似てるのが可笑しいんだけど、二人とも同じ日にふがいなさを恋人になじられ
落ち込んでる（多分）ところを、罠にはまって刑務所送り。

同じ独房に入れられるんだけど、妙に気が合わない二人。
似た者同士だと思うんだけどね～。知ってる？（笑）

そこに片言を話す、妙に陽気なイタリア人ベニーニ演じるロベルトが仲間入り。

明らかにテンションが違う３人組と化すんだけど、噛み合ない会話の面白さ。。

刑務所で出会い、脱獄して、そしてそれぞれの道を歩いて行く。
それだけの話しです。
それがモノクロの画面に映し出されると、不思議な味わいとなるんだなぁ。
なんか、彼らの無欲さが心地よいと思ってしまうのね。

沈み行くボートを無言で眺めるシーンとか、
ウサギの肉を（泣）仲良く食べるシーン。

至福の面持ちで出会ったばかりのロベルトとニコレットがダンスを踊るシーン。
それをみつめるジャックとザック。

そしてラストの大きな分かれ道。
すべて絵になりますね。

ところで、刑務所で３人が踊って歌う
I scream,you scream,we all scream,for ice cream

榊原郁恵ちゃんの夏のお嬢さんの♪アイスクリーム、ユースクリーム♪
のフレーズを連想したのは私だけ？

★★★＊☆