しまんちゅシネマ

映画ノート

ドーン・オブ・ザ・デッド


2004年(米)監督:ザック・スナイダーオリジナル脚本:ジョージ・A・ロメロ出演:サラ・ポーリーヴィング・レイムス/ジェイク・ウェバー/メキー・ファイファー/タイ・バーレル   マイケル・ケリー/ケヴィン・ゼガーズ/リンディ・ブース/ジェイン・イーストウッド/ボイド・バンクス【ストーリー】米ワシントン州エベレット。看護婦のアナは、この日もいつものように仕事を終えると愛する夫ルイスと暮らす自宅へ帰り、一日を終えた。翌朝、彼女たちの寝室のドアが外側から静かに開けられる。ドアの向こう側には、隣家の8歳の少女ヴィヴィアンが佇んでいた。少女はルイスが異変に気づく間もなく、人間離れしたスピードで襲い掛かってきた。そしてルイスは絶命してしまう。が、間もなくルイスは息を吹き返し、今度は彼がアナに向かって襲い掛かってくるのだった。何も分からないまま、とにかく必死で屋外へと逃げ出したアナだったが…。
ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を現代的な解釈でリメイクした作品だそうです。
監督は「300」のザック・スナイダー。残酷な描写でも話題になりましたが、そもそもはCM界で活躍されていた方だそうです。

ビジュアルに独自のセンスを持った監督さんなんでしょうね。
本作「ドーン・オブ・ザ・デッド」もスピード感溢れるタッチでスタイリッシュに「ゾンビ」の世界を再現しました。


ここで描かれるゾンビ、ウィルス感染なのか、死人なのか生きているのか、とにかく彼らの生態はまるで不明。

一人の少女から始まって、気がつけば街中の人たちがあっというまにゾンビ化してました。
確かなのはゾンビに噛み付かれた人間は、間もなくゾンビになってしまうということ。

生存者たちは巨大ショッピングモールに逃げ込み、ゾンビとのバトルを繰り広げます。
果たして彼らは無事に逃げ切ることができるのでしょうか、というお話です。


とにかく怖いのは、ここで登場するゾンビたちがスプリンター並みな俊足であること。
車にも負けないスピードで追いかけてきますからね~。とんでもないです。しかも凶暴で強い!


ショッピングモールに逃げ込むという設定も面白いんですよね。
ここには、食料も豊富にあり、着るものにも困らない。なんでも自由に使えちゃうのはちょっと羨ましい(笑)

そして日本ではありえないんですが、お店には銃も売ってるので、ゾンビと戦う武器の調達もOKなのですよ。

サラ・ポーリーが銃を構えてガンガンゾンビをやっつけるっていうのも意外でした。
結構アクションもいけるのね。この時少々太めですが^^>"


アクション満載なのに加え、本作ではちょっとした笑いどころもありです。

ビルを挟んで、仲間の一人が他の生存者とパネルに文字を書いてやり取りをしているのですが、
そのビルにもゾンビが侵入し、ついに彼もゾンビに噛まれてしまいます。
しばらくは自分がゾンビ化したことに気付かないのですよね。
本人(本ゾンビ?)はいつもの様にパネルを掲げる訳ですが。。。
そこには血でなぞったあとがあるだけ。全然文字になってませんから~。ゾンビ悲しい~。ノ∀≦。)ノ



救いのない終末感はいい味出してると思うのですが、映画からは、ゾンビの不気味さはあまり感じませんでした。
すこぶるドライなのが近代的かも。
残酷描写はあるものの、意外とすんなり観れるゾンビものに仕上がってると思いま~す。
映像派の監督らしく、エンドロールもおしゃれ(?w)でしたね。







★★★*☆