しまんちゅシネマ

映画ノート

ディナーラッシュ


2001年(米)監督:ボブ・ジラルディ出演:ダニー・アイエロエドアルド・バレリーニ/カーク・アセヴェド/ヴィヴィアン・ウー/サマー・フェニックス   マイク・マッグローン/ジョン・コーベット/マーク・マーゴリス/サンドラ・バーンハード【ストーリー】ニューヨークの人気イタリアン・レストラン“ジジーノ”のオーナー、ルイスは、長年のビジネスパートナー、エンリコがギャングに殺害されたことを知り気分が滅入っていた。もう一つルイスを悩ませていたのは、彼の息子ウードの存在。イタリア帰りのこのチーフ・シェフは、ルイスの反対を押し切り、伝統的な家庭料理で街の人々に愛されてきたこの店を、おしゃれな人々が集うトレンディ・レストランへと変えてしまったのだった。やがて日が沈み、今日もまた厨房もフロアも様々な思惑が錯綜する<ディナーラッシュ>の時間がやって来た。しかし、今日はいつもとどこか様子が違っていた……。
■感想
レンストランで繰り広げられる様々な人間模様を背景に、ディナーラッシュ時に起こる殺人事件を描くサスペンスドラマです。

舞台はニューヨークの人気イタリアンレストラン「ジジーノ」。
ここは監督さん自身の所有する実在のレストランだそうで、店名もそのまま。このお店その後有名になったかもね~。

ディナーラッシュ時の戦場みたいな厨房の様子や、店内に立ち働くスタッフたちの様子など、
さすがに全て知り尽く人が撮ったという感じで凄い臨場感です。

ただ、正直、このレストランの様子が延々繰り広げられる展開に、「この作品ってどう楽しめば良かったんだっけ?」と思ってしまった(笑) ちょっとせっかちでした。

そうしてる間に、それぞれの人間模様が掴めて来て面白くなってきます。

レストランのオーナーであるルイス(ダニー・アイエロ)。亡き妻と大切にしてきた店だから、こだわりもひとしお。
ところが、人気シェフである息子ウード(エドアルド・バレリーニ)は伝統を無視し店に新しい風を吹き込もうとする。
そんな一見すれ違いに見える親子関係も思いがけず温かな展開を見せます。プチ感動が心地いい。

殺人事件の顛末もかなり痛快。えー?こいつが?っていう意外性のある犯人もいいですね。

ダニー・アイエロって、「星の輝く夜に」で初めて意識したくらいで、それまで殆ど頭にない役者さんだったんだけど
ここでは、とってもいいですね。一見穏やかなおじさん風なのに、実際には義理の世界に生きる渋いヤツ。
でも温かさにあふれ、レストランのスタッフのことも全て把握してるところが凄い。

ただ、せっかくのお料理があまり美味しそうに見えなかったのが残念。。
実は、最近行ったイタリアンのレストランが好みでなかったのと、ちょっとお腹壊してしまい…。そのせいもあるかも^^>"


上手さと温かさのある作品でしたよ。星4つでもいいんだけど、ここは…

★★★*☆