しまんちゅシネマ

映画ノート

猿の惑星


1968年(米)監督:フランクリン・J・シャフナー出演:チャールトン・ヘストン/キム・ハンター/ロディ・マクドウォール/リンダ・ハリソン/モーリス・エヴァンス   ジェームズ・ホイットモア/ジェームズ・デイリー/ロバート・ガナー/ルー・ワグナー【ストーリー】未知の惑星に不時着した宇宙飛行士たちは、そこでは猿が人間を支配している事を知る。主人公テイラーはコーネリアスジーラというチンパンジーの協力者を得て逃亡を図るが……。
■感想
今更って笑わないでくださいね。
確かにTVで観たことはあるものの、ちゃんとストーリー言えるほど理解できてなかったのです。

テイラー(チャールトン・ヘストン)を隊長とする宇宙飛行士たちが地球を飛び立って1年6ヵ月後。
彼らがある惑星に不時着した時には、すでに2000年が経過していることになります。

宇宙飛行士たちが最初に目にした光景に、観客である私たちも大きなショックを受けることに。

なんと、そこでは猿が服を着て、馬に乗り、銃を放ちながら人間を狩っていたのです!
しかも猿たちは言葉を話す!
人間たちと言えばまるで原始人。しかも言葉を失っていた‥。

【明らかに人間は猿より知的な動物】だと思っている私たちは、そこで頭をガツンとやられる訳ですよね。

ここは何処?
猿たちはどうやって人間を支配するようになったの?
一体未来に何が起こったの???

色んな「?」で頭はいっぱいだし、とにかく不安で落ち着かない。
そうするうちに、徐々に色んなことが分かってきて、、衝撃のラストを迎える訳です。

いやいや、これは鳥肌ものでしょ。
猿が人間にとって変わる未来社会。そこに文明はあるものの、今よりも遥かに遅れている部分もあるのです。
文明はどこまでも進化を遂げるものではないということにも大ショック。

科学の発達とともに人体に有害なものを生み出し続ける人間。
戦争で人を殺し、地球を破壊し続ける私たち人間は、いつか大きなつけを払うことになるのでしょう。
地球を守るためにも振り出しに戻る必要があるのかも。

人間の愚かさを憂い、未来に警鐘を鳴らす本作は1968年の製作ですが
私たちは、今こそこの映画のメッセージを心に刻む必要があるのでしょうね。

テイラーとノヴァは未来のアダムとイヴになるのかな。少しの希望を持ってみたり。。




★★★★☆