しまんちゅシネマ

映画ノート

マイ・レフトフット

2月はアカデミー月! テレビでも歴代の受賞作品の特集などを目にしますね。

せっかくだから、その波に乗っちゃおうかなぁ。
ということで、今月は今年のオスカーノミネート作品や、ノミニーの代表作の特集を組んでみたいと思います。

トップバッターは主演男優賞候補、ダニエル・デイ=ルイス。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の演技で全米の映画賞レースを独走中! 今年一番オスカーに近い男!でしょう。
先日行われたアメリカ映画俳優組合(SAG)賞授賞式で、主演男優賞を獲得し、
スピーチでヒース・レジャーの才能を讃えたのが印象的でした(涙)


代表作も多いですが、今日は1989年にアカデミー主演男優賞に輝いた「マイ・レフトフット」です。



1989年(アイルランド)監督:ジム・シェリダン    原作:クリスティ・ブラウン出演:ダニエル・デイ=ルイスブレンダ・フリッカー/フィオナ・ショウ/レイ・マカナリー/ヒュー・オコナーシリル・キューザック/エイドリアン・ダンバー【ストーリー】生まれながらの重度の脳性小児麻痺により、左足が少し動かせるだけで、後は植物人間同様の生活を余儀なくされている不遇の主人公が、その絶え間ざる努力の末、やがて言語能力を取り戻し、わずかに動く左足を使い絵を描けるようになるまで成長していく姿を描く。
■感想
重度の脳性小児麻痺で、なんとか使えるのは左足だけ。
そんな主人公クリスティ・ブラウンの自伝を映画にした作品です。

ダニエル・デイ=ルイスがこのクリスティを演じるのですが、なるほど上手いです。
彼は撮影の間、車いすに乗り、左足だけを使って生活したそうです。
車いすでのけぞる体勢を繰り返したため、撮影中に肋骨2本を骨折したのだとか。。
身体的に厳しい役であったのも確かですね。

でも、この作品で一番素晴らしいのは、おかあさんでしょ。
生まれて間もなく、医者からなんの期待ももたないように言われても、なお我が子の可能性を信じ続け、
手押し車で連れ出し、兄弟や友だちの中で一緒に遊ばせ、車いすを買うためにへそくりをして。。
その愛情の深さ、貧しくても正しく生きようとする姿こそ感動ものです。
おかあさんを演じたブレンダ・フリッカーも、アカデミー助演女優賞を獲ってるんですね。

あと、子どもの頃のクリスティを演じたヒュー・オコナーも素晴らしかった!!

クリスティが、初めて左足で文字を書くシーンにはジーンとしました。

身体の不自由な多くの人に希望を与える作品だったのではないでしょうか。



★★★*☆