しまんちゅシネマ

映画ノート

ライブ・フレッシュ


オスカー特集2日目。今日は助演男優賞候補!ハビエル・バルデム!!

ノーカントリー」のマッシュルーム殺人マシーンの演技が凄い!!
これはね、どう凄いって、‥とにかく、もう観て!(≧∀≦)ノ



今日はマッシュルームな彼でも、「海を飛ぶ夢」の彼でもない、まったく違う演技で驚かされた「ライブ・フレッシュ」をご紹介します。


1997年(スペイン)監督:ペドロ・アルモドバル出演:リベルト・ラバル/ハビエル・バルデムフランチェスカ・ネリ/アンヘラ・モリーナホセ・サンチョ/ペネロペ・クルス【ストーリー】1970年1月、フランコ政権による非常事態宣言が発令される中、若い娼婦イザベルはバスの中で男の子を生む。赤ん坊はビクトルと名付けられた。20年後、20歳になったビクトルは、思いを寄せるエレナを訪ねるが、エレナは銃で追い返そうとする。そこへ、隣人からの通報により刑事二人が駆けつけ、揉み合いになり。。
■感想
これまた、面白いわ~。
アルモドバル監督の作品ですが、同性愛者は出てきません。しかし白ブリーフは出ます! あ、それは置いといて。。

冒頭、いきなりペネロペがバスで出産!!
野獣のように叫ぶ、叫ぶ。しかもペネロペ登場シーンはここまで^^; なんだか贅沢な使い方。。

そして20年後、バスで生まれたビクトルも20歳の青年に成長。
或る夜、ビクトルは思いを寄せるエレナを訪ねるのですが、マリファナでハイになっているエレナは、銃を取り出し、ビクトルを追い返そうとします。隣人の通報により駆けつけた二人組の刑事の一人、ダビデを演じるのがハビエル・バルデムでした。

うわ!私の知ってるハビエルじゃない!またまた違うイメージでビックリです。

物語はビクトルとエレナ、刑事2人、そしてその妻という、5人の男女の織りなす壮絶な愛憎劇でした。
サスペンスフルで時にエロティック。この5人の愛情の向く先がなんとも複雑なんですね~。。
そう絡むんかい!と言いたくなる関係が明らかになるたびに「えーー!!」って叫んじゃいます。

これだけドロドロな展開ながら、あまり暗くならず、しかも最後は意外にあっけらかん。
物語の最初と最後をリンクさせていたり、登場人物の名前に意味があったりと色んな仕掛けがあるのも面白いです。

弦楽器の響きも美しく、激しく切ない挿入歌も、とってもいい感じでした。

これ2度観ると、新たな発見があります。ハビエルも細かいところで微妙な表情で演じてくれてるんですよね。上手いなぁ。
余談ですが、バスで出産するペネロペのそばに付き添ったおばさんは、ハビエルの実のおかあさんのようです。

面白かったです!!


★★★★☆