マーゴット・ウェディング

２００７年（米）監督：ノア・バウムバック出演：二コール・キッドマン／ジェニファー・ジェイソン・リー／ジャック・ブラック／ジョン・タトゥーロ　　　フローラ・クロス／ゼーン・ペス【ストーリー】頭の回転が速く、批判家の短編小説作家マーゴット・ゼラー（二コール・キッドマン）は、どこに行っても混乱を巻き起こす問題人物。妹ポーリーン（ジェニファー・ジェイソン・リー）とも長い間疎遠になっていたが、結婚の招待を受け、息子のクロード（ゼーン・ペス）と田舎を訪れることに。しかしマーゴットは、ポーリーンの婚約者で無職のアーティスト、マルコム（ジャック・ブラック）に出会った途端、かっこわるいと批判し、妹の生活に口を出し始めるのだった。

■感想
「イカとクジラ」のノア・バームバックの監督の作品です。
ニコール・キッドマン、ジャック・ブラック、そしてバームバック監督の妻でもあるジェニファー・ジェイソン・リーというキャストに惹かれて観てしまいました。

でも、、私はどうもこの監督の作品は性に合わないようです^^;
理解出来ないというべきかなぁ。

今回はニコール演じるマーゴットに共感出来ず。見るもの全てを批判し、悪くとってしまう人生って辛いですよね。
彼女が関わることで、妹ポーリーンの結婚まであやしくなってしまいます。
ポーリーンにしてみればマーゴットは「モンスター」。。

普通の作品なら、最後には姉妹うち溶け、ハッピーエンドで終わりそうな内容を、そうさせないところがバームバック流？
ってか、終わり方も相変わらず唐突。

多分に監督自身の幼少時代の経験やバックグラウンドが関係してるのかもしれませんが、今回もイタい作品ですね。

毒舌家で、空気を読めないというキャラクターを演じた、ニコールの挑戦には拍手すべきかな。
普段見ることの出来ないニコールを見ると言う意味では貴重ですよ。
木登りをするニコール、一人エッチをするニコール、、そんな彼女も他では見れないかもです。

ジャック・ブラックにしても、彼らしい楽しさはあまり感じられません。
ルーザーのレッテルを貼られたちょっと暗めのオタク。それでもポーリーンを愛する不器用な男ではありますが。。

唯一普段演じるキャラクターよりもいい感じの役をもらったのはポーリーン役のジェニファー・ジェイソン・リーですね。
キャリア最高の演技とも言われ、インディペンデント・スピリッツ賞でも助演女優賞にノミネートされました。

リアルでイタくて、家族なんて上手くいかないものだということを、シニカルにちょっぴりダークなユーモアを交え
綴る作品で、これが監督のスタイルなのでしょう。でも個人的には共感できず、入り込めないのは残念です。

日本公開は未定です。

★★★☆☆