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映画ノート

戦場からの脱出(Rescue Dawn)


2007年監督:ヴェルナー・ヘルツォーク出演:クリスチャン・ベイル/スティーブ・ザーン他【ストーリー】新人パイロットディーター・デングラーは、ベトナム戦争で爆撃の命を受けたが、ラオス上空で撃墜され、捕虜となってしまう。既に2年半も捕虜として暮らす者などとともに、収容小屋で暮らすことになるディーターは、脱出に向けある作戦を提案する。
■感想
またまた日本公開が決まってない作品ですみません。

これはベトナム戦争時代に捕虜として捕らえられながら、脱出に成功し帰還を果たしたドイツ出身のアメリカ戦闘機パイロット、ディーター・デングラーの実話を基にしたドラマです。
監督は『神に選ばれし無敵の男』のヴェルナー・ヘルツォーク。この作品の前にもディーターのサバイバルを『Little Dieter Needs to Fly』としてドキュメンタリー作品を制作しているようで、よほどこの人物とお話が気に入ってるんでしょうね。

この映画で戦闘機パイロット、ディーターを演じるのはクリスチャン・ベイル
マシニスト」で驚異の減量を果たしたベイルがまたもや過酷な役に挑戦ですね。

捕虜となったディ―ターは、持ち前の明るさと、能天気とも言える前向きな精神で、脱出を提案。
すでにそこで2年半もの時を過ごしながら、脱出は無理と諦め気力のかけらもなくなった捕虜たちを勇気づけます。

計画を練り、準備をしていよいよ脱出。
しかしこの映画の凄いところは、その後のジャングルでのサバイバルの様子なのです。


クリスチャン・ベイルって、マゾッ気があるんでしょうか。
映画が始まるときは普通の体型だったと思うんですが、終盤は明らかに痩せこけてます。
しかも痩せてるだけでなく、収容所で出された虫も笑顔で食べたり、、。@@ 驚愕です。
ともに逃亡をはかるスティーブ・ザーンも痩せてましたね~。
ちょっと軽い役が多いスティーブ・ザーンが、いつもとは違うシリアスな役をこなしていて、
この演技でインディペンデント・スピリット賞助演男優賞にノミネートされてます。




過酷なサバイバルが終わる瞬間は、ただただ感動してしまいました。


ただ、戦争ものとして観ない方がいいかなと思いますね。
そしてラストの部分は要らないんじゃないかなぁ。。。
時間の経過を示すために必要だったのかな?


過酷なジャングルからの生還を果たしたディーターの、生きる力にシンプルに感動してください。


日本公開は未定ですが、これは公開されるんじゃないかなぁ。


★★★★☆